解説書 Vol.2
SNMPオペレーションを実行するときには,次に示す制限事項に留意してください。
- <この項の構成>
- (1) コミュニティによるオペレーション制限
- (2) IPアドレスによるオペレーション制限
(1) コミュニティによるオペレーション制限
SNMPではオペレーションを実行するSNMPマネージャを限定するため,コミュニティという概念があります。コミュニティはオペレーションを実行するSNMPマネージャとSNMPエージェントを一つのグループとして割り当てる名称です。MIBに対してオペレーションする場合は,SNMPマネージャとSNMPエージェントは,同一のグループ(コミュニティ)に属する必要があります。コミュニティによるオペレーションを次の図に示します。
装置Aはコミュニティ(public)およびコミュニティ(localnetwork)に属しています。コミュニティ(othernetwork)には属していません。この場合,装置Aはコミュニティ(public)およびコミュニティ(localnetwork)のSNMPマネージャA,BからMIBのオペレーションを受け付けますが,コミュニティ(othernetwork)のSNMPマネージャCからのオペレーションは受け付けません。
本装置では,セキュリティを考慮し,コミュニティとSNMPマネージャのIPアドレスの組み合わせが合わないときはMIBのオペレーションを受け付けないようにしています。本装置でSNMPを使用するときは,コミュニティとSNMPマネージャのIPアドレスを構成定義コマンドで登録する必要があります。なお,コミュニティは文字列で設定します。また,一般的にコミュニティ名称は,publicを使用している場合が多いです。
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