解説書 Vol.2

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4.4.1 トランスレーション適用構成

WANまたはATMを介したブリッジ接続では,一般にイーサネットから受信したフレームをWANまたはATMに中継する場合に,イーサネット上のフレームをカプセル化して送信します。また,WANまたはATMから受信したフレームはカプセル化ヘッダをはずし,さらに中継先のイーサネットメディアに合ったフレーム・フォーマットにトランスレーションして送信します。

本装置はFDDIに接続するインタフェースを持ちませんが,FDDIのフレームをイーサネットのフレームに変換するトランスレーション機能をサポートしています。これによって,WANやATMを介してFDDIに接続するネットワーク構成の場合にもブリッジ中継できます。

<この項の構成>
(1) WANまたはATMを介してFDDIに接続
(2) トランスレーションをサポートしないブリッジとのリモート接続

(1) WANまたはATMを介してFDDIに接続

WANまたはATMを介してFDDIに接続する場合のトランスレーションを次の図に示します。

図4-4 WANまたはATMを介してFDDIに接続する場合のトランスレーション

[図データ]

なお,この図の構成でWANまたはATMを介して本装置と接続するブリッジは,本装置と同等の機能を持つトランスペアレント・ブリッジである必要があります。

(2) トランスレーションをサポートしないブリッジとのリモート接続

本装置ではWANおよびATMインタフェースで,フレームのトランスレーションを行う独自の機能をサポートしており,トランスレーションをサポートしないブリッジとのリモート接続もできます。

トランスレーションをサポートしないブリッジとのリモート接続を次の図に示します。

図4-5 トランスレーションをサポートしないブリッジとのリモート接続

[図データ]

一般的にこの図のようなネットワーク構成で,イーサネットに接続されたブリッジがFDDIからイーサネットフォーマットへのトランスレーション機能を持たない場合,ES1とES2間の通信ができません。この場合,本装置ではイーサネット側のWANインタフェースの構成定義情報を設定することで,FDDIからイーサネットフォーマットへのトランスレーションを行ったあとに送信でき,ES1とES2間の通信ができるようになります。

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