解説書 Vol.2

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3.3 中継機能

中継機能は受信したパケットをルーティングテーブルに従ってフォワーディングする処理です。

<この節の構成>
(1) ルーティングテーブルの内容
(2) ルーティングテーブルの例
(3) ルーティングテーブルの検索とパケット中継

(1) ルーティングテーブルの内容

ルーティングテーブルは複数個のエントリで構成されており,各エントリは次に示す内容を含んでいます。本装置のルーティングテーブル内容はshow ipx routeコマンドで表示できます。

(2) ルーティングテーブルの例

システム構成例を次の図に示します。

図3-3 システム構成例

[図データ]

NetWareではネットワークの時間評価値(早い/遅い)としてティック数を使用します。「図3-3 システム構成例」でルータ間のネットワークのティック数が3本とも等しい値と仮定します。この場合,ルータ1はクライアント1からサーバ1への経路として,ルータ1→ルータ2の経路をルーティングテーブルに作成します。ルータ1→ルータ3→ルータ2の経路はルーティングテーブルに作成しません。

(3) ルーティングテーブルの検索とパケット中継

本装置は受信したIPXパケットの宛先ネットワークアドレスに該当するエントリをルーティングテーブルから検索します。一致したエントリ内のネクストホップのネットワークアドレスと受信パケットの宛先ネットワークアドレスが一致した場合は,ルータに直接接続されたネットワークアドレスであると判断します。

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