解説書 Vol.2
IPX(Internetwork Packet Exchange)プロトコルについて説明します。
- <この節の構成>
- (1) IPXパケットのヘッダフォーマット
- (2) パケット長
- (3) IPXパケットヘッダ有効性チェック
- (4) ノードアドレスフィールドのビットの順番
IPXパケットのヘッダフォーマットを次の図に示します。
図3-2 IPXパケットのヘッダフォーマット
最大1500バイトのパケットを送受信できます。これによってNetware3.12Jで使用されるLIP(Large Internet Packet)に対応できます。LIPはイーサネットでユーザデータ長が最大1436バイト長です。なお,本装置ではIPXの最大パケット長はFDDIも1500バイトですので,サーバとクライアントがすべてFDDI直結の場合はサーバのパケット長を調整してください。
IPXパケット受信時にIPXパケットのヘッダの有効性をチェックします。チェック内容を次の表に示します。
表3-1 IPXパケットヘッダチェック内容
IPXパケット
ヘッダフィールドチェック内容 チェックNG時
のパケット廃棄チェックサム 0xffffであること※ ○ レングス(長さ) 実際に受信したレングスが1500以下であること
このフィールド自体はチェックしない○ トランスポート制御 0x0f以下であること ○ パケットタイプ 0x00,0x01,0x02,0x04,0x05,0x11のどれかであること ○ 宛先ネットワークアドレス RIP,SAPでなければ受信ポートのネットワークアドレスでないこと,またはRIP,SAPでなければ0x0000でないこと ○ 宛先ノードアドレス RIP,SAPでなければ本装置のポートのアドレスでないこと ○ 宛先ソケット 0x0455以外であること
NetBIOSの廃棄○ 送信元ネットワークアドレス チェックしない − 送信元ノードアドレス チェックしない − 送信元ソケット 0x0455以外であること
NetBIOSの廃棄○ (凡例) ○:行う −:該当しない
注※ Netware3.12Jを使用する場合,NetWareサーバ/クライアント側の設定でチェックサムを使用しないことを設定してください。
(4) ノードアドレスフィールドのビットの順番
IPXパケットヘッダのノードアドレスフィールド(宛先,送信元)のデータはキャノニカル表現(低位ビットが先頭となる順番)です。
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