解説書 Vol.2

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1.11.2 TCPパケットに対する帯域監視機能の使用

帯域監視によって契約帯域を超えるパケットを廃棄する,という設定をした場合には,TCPのスロー・スタートが繰り返されデータ転送速度が極端に遅くなります。TCPを使用したデータ系通信に対して帯域を制限したい場合は,「1.10.5 レイヤ2連携機能」に示した各種帯域保証機能を使用することをお勧めします。

帯域保証機能を使用できず,帯域監視機能を使用する場合には,帯域監視の結果,「パケットを廃棄する」ではなく,「パケットが廃棄しやすくなるように指定したキューイング優先度に変更する」ようにしてください。このモードにすると,契約帯域を超えてもすぐ廃棄されず,出力回線が混んできたときだけに廃棄されるようになります。なお,帯域保証機能はキューごとの帯域保証になるので,帯域制御を行いたいフロー数がキュー数を超える場合など,帯域保証機能が使えない場合があります。

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