解説書 Vol.2
メディアおよびレイヤ2プロトコルごとのキュー仕様をモデルごとに以下に示します。インタフェース単位に完全優先,最低帯域保証,ラウンドロビン,均等最低帯域保証,最低帯域保証(kbit/s指定),帯域制御(トラフィック指定),グループ帯域制御,階層化シェーパのどれかを選択します。
- <この項の構成>
- (1) イーサネット
- (2) WAN
- (3) ATM
(1) イーサネット
イーサネットでは,シェーパをサポートします。次の表にメディアとNIF略称ごとにサポートするシェーパ種別を示します。
表1-28 イーサネットのキュー仕様
メディア NIF略称 シェーパ種別 レガシーシェーパ 10BASE-T
100BASE-TX内蔵イーサネット※1
NEB100-4TB
NEB100-1TC※2○ ギガビット・イーサネット NEB1G-1B ○ (凡例) ○:使用できる −:使用できない
注※1 AX2000Rで内蔵されたイーサネットのことです。
注※2 NEB100-1TCでは,Tag-VLAN連携回線だけ帯域制御できます。このため,VLAN以外のパケットは帯域制御できません。該当するVLAN以外のパケットが出力されるキューは「1.6 優先度指定」を参照してください。
レガシーシェーパは5種類あり,メディア種別によりサポート内容が変わります。メディア種別に対応するレガシーシェーパの種別を次の表に示します。
表1-29 イーサネットのキュー仕様
メディア NIF略称 キュー仕様 レガシーシェーパ 1 2 3 4 5※2 6 7※2 8※2 10BASE-T半二重
100BASE-TX半二重内蔵イーサネット※1,
NEB100-4TBLine 8 4 ○ − − − − NEB100-1TC Line 8 4 −※4 − − − − 10BASE-T全二重
100BASE-TX全二重内蔵イーサネット※1,
NEB100-4TBLine 4 4 − − − ○ ○ Line 8 4 ○ ○ − ○ − Line 64 4 − − − ○ − NEB100-1TC※5 Line 64 4 −※4 − − ○※3 − ギガビット・
イーサネットNEB1G-1B Line 4 4 − − − ○ ○ Line 8 4 ○ ○ ○ ○ − Line 64 4 − − − ○ −
- (凡例)
- 1:キューを持つ単位 2:キュー個数 3:キューイング優先度数
- 4:完全優先 5:最低帯域保証 6:ラウンドロビン
- 7:帯域制御(トラフィック指定) 8:グループ帯域制御
- ○:使用できる
- −:使用できない(構成定義情報に関係なく,デフォルト値(完全優先)で動作)
注※1 AX2000Rで内蔵されたイーサネットのことです。
注※2 10BASE-T/100BASE-TXの全二重設定から半二重設定(オートネゴシエーション含む)に変更された場合,最低帯域保証,帯域制御(トラフィック指定)およびグループ帯域制御では指定された帯域を保証しません。
注※3 Tag-VLAN連携にだけ設定できます。物理回線に対して設定を行った場合は,構成定義情報に関係なく,デフォルト値(完全優先)で動作します。
注※4 明示的な設定はできませんが,帯域制御を行っていない場合,または物理回線に対して帯域制御設定を行った場合に完全優先として動作します。
注※5 キューイング優先度は構成定義情報に関係なく4固定となります。
(2) WAN
表1-30 WANのキュー仕様
メディアおよびレイヤ2プロトコル キュー仕様 シェーパ 1 2 3 4 5 6 7 8※ 低速WAN(〜6M)PPP Line 8 4 ○ ○ ○ − ○ 16 4 − − − − ○ 32 4 ○ ○ − − ○ 250 4 − − − − ○ 1000 2 − − − − ○ 低速WAN(〜6M)
フレームリレーDLCI 8 4 ○ ○ ○ ○ − 16 4 − ○ − ○ − 32 4 − − − ○ − ISDN peer 8 4 ○ ○ ○ − −
- (凡例)
- 1:キューを持つ単位 2:キュー個数 3:キューイング優先度数
- 4:完全優先 5:最低帯域保証 6:ラウンドロビン
- 7:均等最低帯域保証 8:最低帯域保証(kbit/s指定)
- ○:使用できる
- −:使用できない(構成定義情報に関係なく,デフォルト値(完全優先)で動作)
注※ PPP情報にbodオプションが設定されている場合は,デフォルト値(完全優先)で動作します。PPPのインタフェースにIPXルーティングインタフェースまたはブリッジインタフェースが設定されている場合は,デフォルト値(完全優先)で動作します。最大キュー数が未設定,または無効な値を設定した場合は,最大キュー数8として動作します。
(3) ATM
ATM機能で行います。CBR,VBR,ABR,UBR等のATMサービスカテゴリによる制御を行います。詳細は,「解説書 Vol.1 6. ATM」を参照してください。
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