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7.4.1 イーサネット回線の接続ができない

通信障害の原因がイーサネット回線にあると考えられる場合は,NIF,Lineの各状態を以下に従い確認してください。

(a) NIFの状態確認

show interfacesコマンドによりNIFの状態確認してください。次の表にNIF状態に対する対応を示します。

表7-6 NIF状態の確認/対応

項番 NIF状態 原因 対応
1 active 当該NIFは正常に動作中です。 表7-7 Line状態の確認/対応」によりLineの状態を確認してください。
2 mismatch 実装しているNIFでは,当該NIF配下に構成定義されているLineを使用することはできません(実装されているNIFとLineの構成定義情報が不一致です)。 実装しているNIFが間違っていないか,またはLineの構成定義情報が間違っていないか確認してください。
3 unused 当該NIF配下にLineの構成定義情報が設定されていません。 使用するLineの構成定義情報を設定してください。
4 closed closeコマンドにより当該NIFの運用が停止されています。 使用するNIFボードが実装されていることを確認の上,freeコマンドにより当該NIFを運用状態にしてください。
5 fault 当該NIFが障害となっています。 show loggingコマンドにより表示される当該Lineのログ情報より,「メッセージ・ログレファレンス 3. 装置関連の障害およびイベント情報」の該当個所を参照し,記載されている[対応]にしたがって対応してください。
6 initialize 当該NIFが障害検出後の再起動中です。 同上
7 locked 構成定義情報により当該NIFの運用が停止されています。 使用するNIFボードが実装されていることを確認の上,構成定義情報を設定して当該NIFを運用状態にしてください。

(b) Lineの状態確認

show interfacesコマンドによりLine状態を確認してください。次の表にLine状態に対する対応を示します。

表7-7 Line状態の確認/対応

項番 Line状態 原因 対応
1 active up 当該Lineは正常に動作中です。 なし
2 active down 当該Lineに回線障害が発生しています。 show loggingコマンドにより表示される当該Lineのログ情報より,「メッセージ・ログレファレンス 3. 装置関連の障害およびイベント情報」の該当ログ情報を参照し,記載されている[対応]にしたがって対応してください。
3 mismatch 実装しているLineでは,当該Line配下に設定されているLineを使用することはできません(実装NIFとLineの構成定義情報が不一致です)。 実装しているLineが正しいか,またはLineの構成定義情報が正しいか確認してください。
4 unused 当該Line配下にLineの構成定義情報が設定されていません。 使用するLineの構成定義情報を設定してください。
5 closed closeコマンドにより当該Lineの運用が停止されています。 使用するLineにケーブルが接続されていることを確認の上,freeコマンドにより当該Lineを運用状態にしてください。
6 test test interfacesコマンドにより,当該Lineは回線テスト中です。 通信を再開する場合は,no test interfacesコマンドにより回線テストを停止してください。
7 fault 当該Lineの回線部分のハードウェアが障害となっています。 show loggingコマンドにより表示される当該Lineのログより,「メッセージ・ログレファレンス 3. 装置関連の障害およびイベント情報」の該当個所を参照し,記載されている[対応]にしたがって対応してください。
8 initialize 当該Lineが障害検出後の再起動中です。 同上
9 locked 構成定義情報により当該Lineの運用が停止されています。 使用するLineにケーブルが接続されていることを確認の上,構成定義情報を設定して当該Lineを運用状態にしてください。

注※
接続相手がAX2000Rの場合,接続相手がRP,NIF,LINEのCLOSEを行ってもリンクダウンせず,”active up”状態となる場合があります。

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