ICT化が進む医療機関のネットワーク個人情報を守るためのセキュリティ対策は?

業界の
動向

病院や診療所などのネットワークは、部門や病棟などで構築の時期や機器構成が異なると通信速度や使い勝手の面でも違いが生じていることがあります。つぎはぎのような状態であることも少なくなく、一貫した管理や運用の妨げになっているケースも見られます。
電子カルテをはじめ医療分野のICT 化が進む中、ネットワーク全体の再構築を行うところも増えてきましたが、既存の環境で運用している状況はまだ多いと言えます。

電子カルテはまさに患者のプライバシーに関わる個人情報の蓄積であり、これを確実に守ることは何よりも重要です。一般的な事務で用いる業務ネットワークと明確に切り分けることやアクセス時のユーザー認証を行うことなど、セキュリティ面の取り組みはさまざまな形で行われています。
また、万一ウイルスやマルウェアの感染が発覚した場合、その経路や原因となった端末(ユーザー)を特定できるようにすることも、コンプライアンスや信頼回復のために不可欠となっています。

医療の現場ではスマートフォンやタブレット端末の利用も進んでいます。
医師や看護師が一人で扱う端末の数は増え、ネットワークを利用する端末の多様化と増加は顕著です。
来院者や入院患者を対象にした無線LANサービスの提供を行っている医療機関も増えつつあり、ネットワークへのアクセスを適切に管理、把握することの重要性は高まり続けています。

課題
懸念

  1. 必要な人がアクセスできればよい

    電子カルテへのアクセスは基本的に医師と看護師ができればよい。ユーザー認証のような仕組みを追加しなくても、今のネットワークで実現する方法を求めている。
  2. アクセスの履歴を把握しておきたい

    万一の際の原因と経路の究明、端末の特定を行う上でアクセス状況の把握は行いたいと考えている。ただ、専門家でないとわからないような難しいものでは困る。
  3. 速やかに導入して対策を強化したい

    早期にセキュリティを強化したいと考えているが、新たな仕組みの導入やネットワーク再構築のような話になると院内の合意形成や人材教育の負担が大きくなってしまう。
  4. 運用の負荷はなるべく少なくしたい

    IT専任の担当者がいないので、通常の業務と兼務することになる。本来の業務に支障をきたすことがないよう、なるべく使いやすいものが望ましい。

これで
解決

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ホワイトリスト機能対応製品

製品カテゴリ 小型アプライアンス AX260A レイヤ2スイッチ AX2500S
モデル AX260A-08TF AX260A-08T AX2530S-24T ほか
外観 AX260A-08TF AX260A-08TF AX2530S-24T ほか
外形寸法(W×D×H) 210×339×43 mm [高さ1U] 445×230×43 mm [高さ1U]
ポート数 ダウンリンク 10/100/1000BASE-T×8 10/100/1000BASE-T×24
アップリンク 1000BASE-X(SFP)×2 1000BASE-X(SFP)×4
ホワイトリスト
機能
ホワイトリスト設定数 2,000~32,000
(ライセンスで拡張)
480
(固定)
480
(固定)
運用機能 リスト自動作成機能、リスト未登録パケット受信ログ機能 リスト自動作成機能、
リスト未登録パケット受信ログ機能
導入事例

群馬大学医学部附属病院群馬大学医学部附属病院 様

院内システムを仮想ネットワークで統合
FTTDと10Gで高速化された〝止まらない医療情報ネットワーク"を構築

1949年に開院し約70年の歴史を誇る群馬大学医学部附属病院は、電子カルテをはじめとする病院情報管理システムの更新に合わせ、ネットワークの再構築に着手。コアスイッチとデスクトップ端末を光 ファイバで直接つなぐ「FTTD(Fiber To The Desktop:光直収ネットワーク)」の導入によって、複雑化していたネットワークの管理を一元化した。

さらに、仮想ネットワークで複数の院内システムを統合し、シンプルで可用性・安全性の高いシステムを実現した。
サーバやスイッチ間の接続は、すべて10Gbpsの光ファイバに増強し、スループットを高速化。システムのレスポンスを大幅に向上させることで、診療のスピードアップを支援している。

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https://www.alaxala.com/jp/introduce/case32/