コンフィグレーションガイド Vol.2
- <この項の構成>
- (1) フローサンプル収集の対象パケットに関する注意点
- (2) フローサンプルのデータ収集位置による注意点
- (3) カウンタサンプル収集の対象パケット
(1) フローサンプル収集の対象パケットに関する注意点
- 本装置でのフローサンプルは,受信パケットを対象パケットとします。
- 受信時に廃棄と判定されるパケット(フィルタ機能で廃棄判定されるパケットなど)は,フローサンプル収集の対象外パケットとします。ただし,送信側のQoS機能の廃棄制御に従ってキューイング時に廃棄されるパケットは,フローサンプル収集の対象パケットとします。
(2) フローサンプルのデータ収集位置による注意点
- フローサンプルパケットの内容には,本装置に入ってきた時点のパケット内容が収集されます(本装置内でパケット内容の変換などが行われても,sFlowパケットには反映されません)。
- 本装置でのフローサンプルは,受信パケットをサンプリングしてコレクタに送信します。この性質上,送信側にフィルタ機能やQoS機能を設定してパケットを廃棄する条件でも,コレクタには中継しているように送信する場合があります。フィルタ機能やQoS機能と併用するときは,パケットが廃棄される条件を確認して運用してください。他機能と併用時のフローサンプル収集条件を次の表と図に示します。
表26-15 他機能と併用時のフローサンプル収集条件
機能 受信パケットがフローサンプル対象 フィルタ機能(受信側) 廃棄対象は収集されない QoS機能(ポリサーおよびQoSフロー廃棄)(受信側) 廃棄対象は収集されない フィルタ機能(送信側)※1 廃棄対象でも収集される QoS機能(ポリサー,QoSフロー廃棄,およびシェーパ)(送信側)※1 廃棄対象でも収集される uRPF機能 廃棄対象は収集されない ストームコントロール 廃棄対象は収集されない 自宛 収集される 自発(本装置からのpingなど) − ポリシーベースルーティング 収集される※2※3 (凡例)−:該当なし
- 注※1
- フローサンプルパケットの内容には本装置に入ってきた時点のパケット内容が収集されます。
- 注※2
- 次の情報はポリシーベースルーティングによる中継先の経路情報ではなく,ルーティングプロトコルに従った中継先の経路情報となります。
- ・ルータ型のフォーマットのうち,nexthopおよびdst_mask
- ・ゲートウェイ型のフォーマットのうち,dst_peer_asおよびdst_as
- 注※3
- デフォルト動作のdeny指定によって廃棄したパケットも収集されます。
図26-7 他機能と併用時のフローサンプル対象判定位置
- 受信側フィルタ機能チェック,受信側QoS機能チェック
- 受信パケットのフローサンプル対象判定
- 送信側フィルタ機能チェック,送信側QoS機能チェック
(3) カウンタサンプル収集の対象パケット
- 本装置でのカウンタサンプルは,受信パケットおよび送信パケットを対象パケットとします。
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