コンフィグレーションガイド Vol.1


6.2.5 ランニングコンフィグレーションへの反映

〈この項の構成〉

(1) 逐次コミットモード

コンフィグレーションのコミットモードが逐次コミットモードの場合,コンフィグレーションの編集内容をすぐにランニングコンフィグレーションに反映します。逐次コミットモードでのランニングコンフィグレーションへの反映例を次の図に示します。

図6‒20 ランニングコンフィグレーションへの反映例(逐次コミットモード)
(config)# interface gigabitethernet 1/1 
(config-if)# description "PORT001"                <-1
!(config-if)# exit
!(config)#
  1. コンフィグレーションを編集します。コマンドの実行が完了した時点で,ランニングコンフィグレーションに反映します。

(2) 手動コミットモード

コンフィグレーションのコミットモードが手動コミットモードの場合,commitコマンドを実行することで,コンフィグレーションの編集内容を一括でランニングコンフィグレーションに反映して,スタートアップコンフィグレーションに保存します。手動コミットモードでのランニングコンフィグレーションへの反映例を次の図に示します。

図6‒21 ランニングコンフィグレーションへの反映例(手動コミットモード)
(config)# interface gigabitethernet 1/1 
(config-if)# description "PORT001"                     <-1
!(config-if)# exit
!(config)# commit                                      <-2
A commit of the configuration finished successfully.
(config)#
  1. コンフィグレーションを編集します。コマンドの実行が完了した時点では,ランニングコンフィグレーションに反映しません。

  2. commitコマンドを実行します。編集内容を一括でランニングコンフィグレーションに反映して,スタートアップコンフィグレーションに保存します。

コンフィグレーションを編集したあと,編集内容を破棄して指定したコンフィグレーションの内容に戻す場合は,rollbackコマンドを使用します。コンフィグレーションの編集内容を戻す例を次の図に示します。

図6‒22 コンフィグレーションの編集内容を戻す例
(config)# interface gigabitethernet 1/1 
(config-if)# description "PORT001"                     <-1
!(config-if)# exit
!(config)# rollback running                            <-2
The configuration being edited will be discarded.
Do you want to roll back the configuration? (y/n): y
A rollback of the configuration finished successfully.
(config)#
  1. コンフィグレーションを編集します。コマンドの実行が完了した時点では,ランニングコンフィグレーションに反映しません。

  2. rollbackコマンドを実行します。編集中のコンフィグレーションの内容が,指定したコンフィグレーション(この例ではランニングコンフィグレーション)の内容に戻ります。