18.1.4 優先度決定
優先度決定は,どのシェーパユーザ内のユーザ送信キューからフレームを出力するかを決定する機能です。本装置では,次の2種類の方法で優先度を決定します。
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ユーザ優先度マッピング
VLAN Tagの付いたフレームのユーザ優先度によって自動でキュー番号を決定します。
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フロー検出による優先度決定
QoSフローの優先度変更によってユーザ送信キューを決定します。
 
- 〈この項の構成〉
 
(1) ユーザ優先度マッピング
VLAN Tagの付いたフレームのユーザ優先度によって,自動でユーザ送信キュー番号を決定する方式です。
ユーザ優先度に使用するVLAN Tagとして,1段目のVLAN Tagまたは2段目のVLAN Tagのどちらかを選択できます。VLAN Tagの付いていないフレームに対してはユーザ優先度マッピングをしないで,フロー検出で決定した優先度またはデフォルトの優先度によって,ユーザ送信キュー番号を決定します。
ユーザ優先度マッピングするユーザ送信キューの番号は,使用するキュー数によって異なります。ユーザ優先度とユーザ送信キュー番号の対応を次の表に示します。
| 
                         ユーザ優先度  | 
                     
                         ユーザ優先度で決定するユーザ送信キュー番号  | 
                  |
|---|---|---|
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                         8キュー時  | 
                     
                         4キュー時  | 
                  |
| 
                         0  | 
                     
                         1  | 
                     
                         1  | 
                  
| 
                         1  | 
                     
                         2  | 
                  |
| 
                         2  | 
                     
                         3  | 
                     
                         2  | 
                  
| 
                         3  | 
                     
                         4  | 
                  |
| 
                         4  | 
                     
                         5  | 
                     
                         3  | 
                  
| 
                         5  | 
                     
                         6  | 
                  |
| 
                         6  | 
                     
                         7  | 
                     
                         4  | 
                  
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                         7  | 
                     
                         8  | 
                  |
(2) フロー検出による優先度決定
QoSフローの優先度変更によってユーザ送信キューを決定します。優先度変更については,「15 優先度変更」を参照してください。