MIBレファレンス


2.13.2 History Control

イーサネットの統計情報の来歴制御に関するMIBです。

〈この項の構成〉

(1) 識別子

rmon OBJECT IDENTIFIER ::= {mib-2 16}
history OBJECT IDENTIFIER ::= {rmon 2}
historyControlTable OBJECT IDENTIFIER ::= {history 1}

(2) 実装仕様

History Controlの実装仕様を次の表に示します。

表2‒49 History Controlの実装仕様

#

オブジェクト識別子

アク

セス

実装仕様

実装

有無

1

historyControlTable

{history 1}

NA

[規格] イーサネットの統計情報の来歴制御テーブル。

[実装] 規格に同じ。

Y

2

historyControlEntry

{historyControlTable 1}

NA

[規格] イーサネットの統計情報の来歴制御テーブルのリスト。

INDEX

{ historyControlIndex }

[実装] 規格に同じ。ただし,最大32エントリまで。

Y

3

historyControlIndex

{historyControlEntry 1}

R/O

[規格] 特定のhistoryControlエントリを示すIndex値。値の範囲は1〜65535。

[実装] 規格に同じ。

Y

4

historyControlDataSource

{historyControlEntry 2}※1

R/C

[規格] この情報のインタフェースのオブジェクトIDを示します。このオブジェクト・インスタンスはMIB-IIのinterfacesグループのifIndex。

[実装] 規格に同じ。

Y

5

historyControlBucketsRequested

{historyControlEntry 3}※1

R/C

[規格] etherHistoryTableに記憶するデータ数の要求数(デフォルト値50)。値の範囲は1〜65535。

[実装] 規格に同じ。

Y

6

historyControlBucketsGranted

{historyControlEntry 4}

R/O

[規格] etherHistoryTableに記憶するデータの認可数。値の範囲は1〜65535。

[実装] historyControlBucketsRequestedと同じ値。ただし,historyControlBucketsRequestedが50以上なら50固定となります。

Y

7

historyControlInterval

{historyControlEntry 5}※1

R/C

[規格] etherHistoryTableに記憶するデータのサンプリング間隔(単位:秒)。

値の範囲は,1〜3600(デフォルト値1800)。

[実装] 規格に同じ。

Y

8

historyControlOwner

{historyControlEntry 6}※1

R/C

[規格] エントリを構成する実態およびリソースを割り当てるオーナー。

[実装] 24文字以内の文字列。

Y

9

historyControlStatus

{historyControlEntry 7}

R/C

[規格] エントリの状態を示します。

  • valid(1)

  • createRequest(2)

  • underCreation(3)

  • invalid(4)

[実装] 規格に同じ。このエントリを追加するときは,まず,createRequest(2)をSetします。エントリ内のMIBにSetを行い,最後にvalid(1)をSetします。

削除するときは,invalid(4)をSetします。createRequest(2)をSetした後で,Getすると,underCreation(3)を応答し,valid(1)をSetした後でGetすると,valid(1)またはinvalid(4)を応答します。

すでにエントリがある場合は,いったんinvalid(4)をSetしてエントリを削除してから追加してください。※2

  • valid(1):historyControlDataSourceが示すinterfaceの統計情報が取得でき,historyControlIntervalの間にサンプリングできます。

  • invalid(4):該当interfaceのコンフィグレーションのIP情報がなかった,該当NIFがinactive状態だったなどのため,interfaceの統計情報が取得できません。または,historyIntervalの間にサンプリングできません。

Y

注※1 コンフィグレーションコマンドrmon collection historyでも設定できます。

注※2 SNMPマネージャによって設定した内容は,コンフィグレーションに反映されません。