MIBレファレンス


2.13.1 Ethernet Statistics

イーサネットインタフェースの統計情報に関するMIBです。

〈この項の構成〉

(1) 識別子

rmon OBJECT IDENTIFIER ::= {mib-2 16}
statistics OBJECT IDENTIFIER ::= {rmon 1}

(2) 実装仕様

Ethernet Statisticsの実装仕様を次の表に示します。

表2‒48 Ethernet Statisticsの実装仕様

#

オブジェクト識別子

アク

セス

実装仕様

実装

有無

1

etherStatsTable

{statistics 1}

NA

[規格] イーサネットインタフェースの統計情報に関するテーブルを示します。

[実装] 規格に同じ。

Y

2

etherStatsEntry

{etherStatsTable 1}

NA

[規格] 特定イーサネットインタフェースの統計情報を記憶するエントリを示します。

INDEX

{ etherStatsIndex }

[実装] 規格に同じ。

Y

3

etherStatsIndex

{etherStatsEntry 1}

R/O

[規格] 特定のetherStatsエントリを示すIndex値。値の範囲は1〜65535。

[実装] 規格に同じ。

Y

4

etherStatsDataSource

{etherStatsEntry 2}

R/NC

[規格] この情報のインタフェースのオブジェクトIDを示します。このオブジェクト・インスタンスはMIB-IIのinterfacesグループのifIndex。

[実装] 規格に同じ。ただし,Read_Onlyです。

Y

5

etherStatsDropEvents

{etherStatsEntry 3}

R/O

[規格] リソース不足によって,パケットを取りこぼすというイベントが発生した回数。実際の取りこぼし数を示すのでなく,取りこぼしを検出した回数です。

[実装] 規格に同じ。

Y

6

etherStatsOctets

{etherStatsEntry 4}

R/O

[規格] badパケットを含むネットワークで受信したオクテット(バイト)数。

オクテット数の算出には,フレーム長のMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。

[実装] badパケットを含むネットワークで送受信したオクテット(バイト)数。

オクテット数の算出には,フレーム長のMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。

Y

7

etherStatsPkts

{etherStatsEntry 5}

R/O

[規格] badパケット,broadcastパケット,multicastパケットを含む総パケットの受信数。

[実装] badパケット,broadcastパケット,multicastパケットを含む総パケットの送受信数。

Y

8

etherStatsBroadcastPkts

{etherStatsEntry 6}

R/O

[規格] badパケット,multicastパケットは含まないbroadcastパケットの受信数。

[実装] badパケット,multicastパケットは含まないbroadcastパケットの送受信数。

Y

9

etherStatsMulticastPkts

{etherStatsEntry 7}

R/O

[規格] badパケット,broadcastパケットは含まないmulticastパケットの受信数。

[実装] badパケット,broadcastパケットは含まないmulticastパケットの送受信数。※1

Y

10

etherStatsCRCAlignErrors

{etherStatsEntry 8}

R/O

[規格] FCSエラーパケット受信数。

[実装] 規格に同じ。※2

Y

11

etherStatsUndersizePkts

{etherStatsEntry 9}

R/O

[規格] ショートサイズパケット(フレーム長64オクテット未満)受信数。

[実装] 規格に同じ。

Y

12

etherStatsOversizePkts

{etherStatsEntry 10}

R/O

[規格] オーバサイズパケット(フレーム長1518オクテットを超えた)受信数。

[実装] オーバサイズパケット(最大フレーム長を超えた)受信数。

Y

13

etherStatsFragments

{etherStatsEntry 11}

R/O

[規格] ショートサイズパケット(フレーム長64オクテット未満)受信数でFCSエラー,Alignmentエラーのもの。

[実装] 規格に同じ。※2

Y

14

etherStatsJabbers

{etherStatsEntry 12}

R/O

[規格] オーバサイズパケット(フレーム長1518オクテットを超えた)受信でFCSエラー,Alignmentエラーのもの。

[実装] オーバサイズパケット(最大フレーム長を超えた)受信でFCSエラー,Alignmentエラーのもの。※2

Y

15

etherStatsCollisions

{etherStatsEntry 13}

R/O

[規格] コリジョン数。

[実装] 規格に同じ。

Y

16

etherStatsPkts64Octets

{etherStatsEntry 14}

R/O

[規格] badパケットを含む,フレーム長64オクテットのパケット受信数。

[実装] badパケットを含む,フレーム長64オクテットのパケット送受信数。

Y

17

etherStatsPkts65to127Octets

{etherStatsEntry 15}

R/O

[規格] badパケットを含む,フレーム長65〜127オクテットのパケット受信数。

[実装] badパケットを含む,フレーム長65〜127オクテットのパケット送受信数。

Y

18

etherStatsPkts128to255Octets

{etherStatsEntry 16}

R/O

[規格] badパケットを含む,フレーム長128〜255オクテットのパケット受信数。

[実装] badパケットを含む,フレーム長128〜255オクテットのパケット送受信数。

Y

19

etherStatsPkts256to511Octets

{etherStatsEntry 17}

R/O

[規格] badパケットを含む,フレーム長256〜511オクテットのパケット受信数。

[実装] badパケットを含む,フレーム長256〜511オクテットのパケット送受信数。

Y

20

etherStatsPkts512to1023Octets

{etherStatsEntry 18}

R/O

[規格] badパケットを含む,フレーム長512〜1023オクテットのパケット受信数。

[実装] badパケットを含む,フレーム長512〜1023オクテットのパケット送受信数。

Y

21

etherStatsPkts1024to1518Octets

{etherStatsEntry 19}

R/O

[規格] badパケットを含む,フレーム長1024〜1518オクテットのパケット受信数。

[実装] badパケット(オーバサイズパケット(最大フレーム長を超えたパケット)は除く)を含む,フレーム長1024オクテット以上のパケット送受信数。

Y

22

etherStatsOwner

{etherStatsEntry 20}

R/NC

[規格] エントリを構成する実態およびリソースを割り当てたオーナー。

[実装] "system"と文字列を応答します。ただし,Read_Onlyです。

Y

23

etherStatsStatus

{etherStatsEntry 21}

R/NC

[規格] エントリの状態を示す。

  • valid(1)

  • createRequest(2)

  • underCreation(3)

  • invalid(4)

[実装] valid(1)固定。ただし,Read_Onlyです。

Y

注 フレーム長とはMACヘッダからFCSまでを示します。

注※1 ポーズパケットについては,「2.3.2 ifTable」の注意事項を参照してください。

注※2 次のNIFではポートがupしたときに,カウントアップすることがあります。

・NL1G-12T

・NL1G-12S