18.1.2 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tのツイストペアケーブル(UTP)を使用したインタフェースについて説明します。
(1) 接続インタフェース
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tではオートネゴシエーション(自動認識機能)と固定接続機能をサポートしています。接続方法と対応するインタフェースについて次の表に示します。
接続方法 |
接続インタフェース |
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オートネゴシエーション |
10BASE-T,100BASE-TX,1000BASE-T(全二重) |
固定接続 |
10BASE-T,100BASE-TX |
コンフィグレーションでは次のモードを指定できます。接続するネットワークに合わせて設定してください。本装置のデフォルト値は,オートネゴシエーションになります。
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オートネゴシエーション
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100BASE-TX全二重固定
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100BASE-TX半二重固定
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10BASE-T全二重固定
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10BASE-T半二重固定
オートネゴシエーションは,伝送速度,全二重/半二重,およびフローコントロールについて,対向装置間でやりとりをして接続動作を決定する機能です。本装置では,ネゴシエーションで解決できなかった場合,リンク接続されるまで接続動作を繰り返します。
(2) 接続仕様
本装置のコンフィグレーションでの指定値と相手装置の伝送速度および,全二重および半二重モードの接続仕様を次の表に示します。
10BASE-Tおよび100BASE-TXは,相手装置によってオートネゴシエーションでは接続できない場合があるため,できるだけ相手装置のインタフェースに合わせた固定設定にしてください。
1000BASE-Tは,全二重のオートネゴシエーションだけの接続となります。
(3) 自動MDI/MDIX機能
自動MDI/MDIX機能は,MDIとMDI-Xを自動的に切り替える機能です。これによって,クロスケーブルまたはストレートケーブルどちらでも通信できるようになります。オートネゴシエーション時だけサポートします。半二重および全二重固定時はMDI-Xとなります。MDI/MDI-Xのピンマッピングを次の表に示します。
(4) 接続時の注意事項
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伝送速度,および全二重/半二重が相手装置と不一致の場合,接続できないので注意してください。
不一致の状態で通信すると,以降の通信が停止することがあります。この場合,該当ポートに対して運用コマンドinactivateおよびactivateを実行してください。
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使用するケーブルについては,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。
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全二重インタフェースはコリジョン検出とループバック機能をしないことによって実現しています。このため,10BASE-Tまたは100BASE-TXを全二重インタフェース設定で使用する場合,相手接続ポートは必ず全二重インタフェースに設定して接続してください。