コンフィグレーションガイド Vol.1


18.1.3 1000BASE-X

1000BASE-Xの光ファイバを使用したインタフェースについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) 接続インタフェース

1000BASE-SX,1000BASE-SX2,1000BASE-LX,1000BASE-LH,および1000BASE-BXをサポートしています。回線速度は1000Mbit/s全二重固定です。

1000BASE-SX

短距離間を接続するために使用します(マルチモード,最大550m)。

1000BASE-SX2

マルチモード光ファイバを使用して2kmの伝送距離を実現します(マルチモード,最大2km)。

1000BASE-LX

中距離間を接続するために使用します(シングルモード,最大5km/マルチモード,最大550m)。

1000BASE-LH

長距離間を接続するために使用します(シングルモード,最大70km)。

1000BASE-BX

送受信で異なる波長の光を使用するため,アップ側とダウン側で1対となるトランシーバを使用します。

本装置では,IEEE802.3ahで規定されている1000BASE-BX10-D/1000BASE-BX10-Uと,独自規格の1000BASE-BX40-D/1000BASE-BX40-Uをサポートします。

1000BASE-BX10-D/1000BASE-BX10-U

中距離間を接続するために使用します(シングルモード,最大10km)。

1000BASE-BX40-D/1000BASE-BX40-U

長距離間を接続するために使用します(シングルモード,最大40km)。

コンフィグレーションでは次のモードを指定できます。接続するネットワークに合わせて設定してください。本装置のデフォルト値は,オートネゴシエーションになります。

オートネゴシエーションは,全二重およびフローコントロールについて,対向装置間でやりとりをして接続動作を決定する機能です。本装置では,ネゴシエーションで解決できなかった場合,リンク接続されるまで接続動作を繰り返します。

(2) 接続仕様

本装置のコンフィグレーションでの指定値と相手装置の伝送速度および,全二重および半二重モードの接続仕様を次の表に示します。なお,1000BASE-Xの物理仕様については,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。

表18‒6 伝送速度および,全二重および半二重モードごとの接続仕様

相手装置

本装置の設定

設定

インタフェース

固定

オートネゴシエーション

1000BASE全二重

1000BASE全二重

固定

1000BASE

半二重

×

×

1000BASE

全二重

1000BASE

全二重

×

オートネゴシエーション

1000BASE

半二重

×

×

1000BASE

全二重

×

1000BASE

全二重

(凡例) ×:接続できない

(3) 接続時の注意事項