コンフィグレーションガイド Vol.1


12.6.2 ボード障害時の自動復旧抑止

〈この項の構成〉

(1) 自動復旧抑止の動作

コンフィグレーションコマンドfailure-actionでstopを設定することで,BCU/SFU/PSU/NIFの障害が発生した場合に,自動復旧を抑止できます。これによって,自動復旧によるボード再起動を繰り返さないようにして,ネットワーク状態が不安定になることを回避できます。

本機能を設定している状態でSFU/PSU/NIFの障害が発生した場合,該当ボードで自動復旧を抑止して,該当ボードの状態を運用停止状態(inactive)にします。

また,BCU一重化構成で,本機能を設定している状態でBCUの障害が発生した場合,該当BCUの再起動後にSFU/PSU/NIFの起動を抑止して,該当BCUの状態を障害復旧抑止状態(fault(restrained))にします。

BCU二重化構成で,本機能を設定している状態でBCUの障害が発生した場合,系切替して片側のBCUで運用を継続します。

(2) 自動復旧を抑止した状態の解除

トラブルシュートのあと,各ボードの障害復旧抑止状態または運用停止状態を解除する場合は,次の作業を実施してください。

表12‒38 自動復旧を抑止した各ボードの状態の解除方法

ボード種別

自動復旧を抑止した状態の解除方法

SFU/PSU/NIF

該当ボードに対して運用コマンドactivateを実行

運用系BCU

運用コマンドreloadで装置の再起動を実行

待機系BCU

運用コマンドreload standbyで待機系BCUの再起動を実行

なお,これらの方法で自動復旧を抑止した状態を解除した場合でも,障害内容によっては復旧しないで再度障害となることがあります。この場合,該当ボードを停止して交換してください。

(3) ボード障害時の自動復旧抑止に関する注意事項