コンフィグレーションガイド Vol.1


12.6.1 障害の種別と復旧内容

障害発生時,障害の内容によって復旧内容が異なります。障害の種別と復旧内容を次の表に示します。

表12‒37 障害の種別と復旧内容

障害の種別

装置の対応

復旧内容

影響範囲

ポートで検出した障害

無限回自動復旧します。

該当するポートを再初期化します。

該当するポートを経由する通信が中断されます。

NIF障害

3回まで自動復旧します。※1※2自動復旧の回数が3回のときに障害が発生すると停止します。ただし,装置起動後1時間ごとに自動復旧の回数を初期化します。

該当するNIFを再初期化します。

該当するNIFが収容する全ポートを経由する通信が中断されます。

PSU障害

3回まで自動復旧します。※1※2自動復旧の回数が3回のときに障害が発生すると停止します。ただし,装置起動後1時間ごとに自動復旧の回数を初期化します。

該当するPSUを再初期化します。

該当するPSUが収容する全NIFを経由する通信が中断されます。

SFU障害

3回まで自動復旧します。※1※2自動復旧の回数が3回のときに障害が発生すると停止します。ただし,装置起動後1時間ごとに自動復旧の回数を初期化します。

該当するSFUを再初期化します。

SFUを冗長化している場合は通信を維持できます。

該当するSFU以外に運用系SFUがない場合,全NIFを経由する通信が中断されます。

BCU障害

6回まで自動復旧します。※1※3自動復旧の回数が6回のときに障害が発生すると停止します。ただし,復旧後1時間以上運用すると,自動復旧の回数を初期化します。

該当するBCUを再初期化します。

6回目の自動復旧のときは,ランニングコンフィグレーションを初期化して起動します。

BCUを二重化構成にしている場合は系切替による復旧処理をします。

装置内の全ポートを経由する通信が中断されます。

BCUを二重化構成にしている場合は通信を維持できます。

入気温度障害

障害を検出したBCUを停止します。※4

停止したBCUは自動復旧しません。

装置内の全ポートを経由する通信が中断されます。

電源機構障害(PS)

障害を検出した電源機構の給電を停止します。

電源機構が複数搭載されている場合,残りの電源機構からの給電で運用を継続します。

障害を検出した電源機構は自動復旧しません。

電源機構を冗長化している場合,運用を継続します。

電源機構を冗長化していない場合,装置の運用に必要な電力が供給されなくなると正常に運用できません。

ファンユニット障害

FAN1のファンユニットで障害を検出すると,FAN4のファンユニットが高速回転します。

FAN3のファンユニットで障害を検出すると,FAN6のファンユニットが高速回転します。

障害を検出したファンユニットは自動復旧しません。

障害を検出したファンユニットを交換すると,高速回転を解除します。

通信に影響はありません。ただし,装置内の温度が上昇するおそれがあります。

注※1

障害内容によっては自動復旧しないで,該当するボードを停止します。

注※2

コンフィグレーションコマンドfailure-actionでstopを設定している場合,自動復旧しません。

注※3

コンフィグレーションコマンドfailure-actionでstopを設定している場合,障害となったBCUは再起動しますが,自動復旧しないで障害復旧抑止状態になります。障害となったBCUが再起動後に運用系BCUとなった場合,SFU/PSU/NIFの起動を抑止します。

注※4

コンフィグレーションコマンドsystem high-temperature-actionでBCUを停止しない設定をしている場合,BCUを停止しません。