コンフィグレーションガイド
- <この項の構成>
- (1) 設定内容の概要
- (2) 構成図と設定条件
- (3) コンフィグレーション例
(1) 設定内容の概要
GSRPを使用し,四つのVLANを二つのGSRP VLANグループに分け,レイヤ2およびレイヤ3でのホットスタンバイを行い,それぞれのGSRP VLANグループのフレームを2台の本装置へロードバランスします。どちらかの本装置に障害が発生した場合には,もう一方の本装置にて中継を行います。
本装置から上流ネットワークのルータA,Bへの接続と,本装置間の接続におけるIPルーティングにRIPバージョン2を使用します。通常時は,上流ネットワークへのトラフィックは本装置から直接ルータA,Bへ向かうように経路を設定します。RIPの場合,本装置間の経由はホップ数が多くなるため,障害時だけ使う経路となります。
(2) 構成図と設定条件
- [構成図]
図16-4 GSRPによるレイヤ3冗長切替構成図(RIPとの組み合わせ)
- [設定条件]
- 本装置A,本装置B,本装置C,本装置D,ルータAおよびルータBでネットワークを構成します。
- 本装置Aと本装置BにおいてVLAN10,VLAN20,VLAN30,VLAN40に両装置同一のIPアドレスを設定します。
- 本装置Aと本装置BにおいてルータA,ルータBとの接続ポートおよびダイレクトリンクを接続するためのポートをGSRP制御対象外ポートとして設定します。
- 本装置A,本装置BとルータA,ルータBにVLAN60およびVLAN70を設定します。本装置A,本装置BのVLAN60,VLAN70にIPアドレスを設定します。
- ダイレクトリンク上にGSRP管理VLANではないVLAN50を設定します。本装置A,本装置BのVLAN50にIPアドレスを設定します。
- 本装置A,本装置B,ルータA,ルータBのそれぞれの間(VLAN50,VLAN60,VLAN70)での経路制御にRIPバージョン2を使用します。
- 上流ネットワークへの通信経路は本装置A,本装置B間からそれぞれルータA,ルータBへの経路がホップ数が少なく優先されます。本装置A,本装置B間を経由する経路は障害時に使われます。
- 本装置Aと本装置BにおいてGSRPグループを構成します。GSRP IDは3とします。
- 上記GSRPグループにおいて二つのGSRP VLANグループを設定し,GSRPでの冗長を行います。GSRP VLANグループIDは1と2とし,GSRP VLANグループ1に参加するVLANはVLAN10,VLAN20,GSRP VLANグループ2に参加するVLANはVLAN30,VLAN40とします。
- GSRP管理VLANとしてVLAN5を使用します。
- ダイレクトリンクはリンクアグリゲーション機能を使用して冗長にします。
- バックアップ(隣接不明)状態へ遷移した際,ダイレクトリンクがダウンしていたらマスタ状態へ遷移するよう設定します。
- 通常時,GSRP VLANグループ1に対しては本装置Aがマスタ状態,GSRP VLANグループ2に対しては本装置Bがマスタ状態として稼働するようPriorityを設定します。
- 本装置Aと本装置Bにおいてレイヤ3冗長切替機能を設定します。
- 上記以外の設定はすべてデフォルト値とします。
(3) コンフィグレーション例
- 本装置Aの設定
- [コマンドによる設定]
1 (config)# vlan 5 [vlan 5] 2 (config)# tagged-port 0/0-1 [vlan 5] 3 (config)# untagged-port 0/2,2/2 [vlan 5] 4 (config)# exit 5 (config)# vlan 10,20,30,40 [vlan 10,20,30,40] 6 (config)# tagged-port 0/0-1 [vlan 10,20,30,40] 7 (config)# exit 8 (config)# vlan 10 [vlan 10] 9 (config)# router-interface V10 [vlan 10] 10 (config)# ip 10.0.0.1/24 [vlan 10] 11 (config)# exit 12 (config)# vlan 20 [vlan 20] 13 (config)# router-interface V20 [vlan 20] 14 (config)# ip 20.0.0.1/24 [vlan 20] 15 (config)# exit 16 (config)# vlan 30 [vlan 30] 17 (config)# router-interface V30 [vlan 30] 18 (config)# ip 30.0.0.1/24 [vlan 30] 19 (config)# exit 20 (config)# vlan 40 [vlan 40] 21 (config)# router-interface V40 [vlan 40] 22 (config)# ip 40.0.0.1/24 [vlan 40] 23 (config)# exit 24 (config)# vlan 50 [vlan 50] 25 (config)# tagged-port 0/2,2/2 26 (config)# router-interface V50 [vlan 50] 27 (config)# ip 50.0.0.1/24 [vlan 50] 28 (config)# exit 29 (config)# vlan 60 [vlan 60] 30 (config)# untagged-port 0/3 31 (config)# router-interface V60 [vlan 60] 32 (config)# ip 60.0.0.1/24 [vlan 60] 33 (config)# exit 34 (config)# link-aggregation 10 [link-aggregation 10] 35 (config)# mode static [link-aggregation 10] 36 (config)# aggregated-port 0/2,2/2 [link-aggregation 10] 37 (config)# exit 38 (config)# rip yes [rip] 39 (config)# broadcast [rip] 40 (config)# interface 50.0.0.1 [rip interface 50.0.0.1] 41 (config)# version 2 [rip interface 50.0.0.1] 42 (config)# exit [rip] 43 (config)# interface 60.0.0.1 [rip interface 60.0.0.1] 44 (config)# version 2 [rip interface 60.0.0.1] 45 (config)# exit [rip] 46 (config)# exit 47 (config)# gsrp-exception-port 0/2-3,2/2 48 (config)# gsrp 3 [gsrp 3] 49 (config)# gsrp-vlan 5 [gsrp 3] 50 (config)# direct-link 0/2,2/2 [gsrp 3] 51 (config)# no-neighbor-to-master direct-down [gsrp 3] 52 (config)# vlan-group 1 [gsrp 3 vlan-group 1] 53 (config)# vlan 10,20 [gsrp 3 vlan-group 1] 54 (config)# priority 120 [gsrp 3 vlan-group 1] 55 (config)# exit [gsrp 3] 56 (config)# vlan-group 2 [gsrp 3 vlan-group 2] 57 (config)# vlan 30,40 [gsrp 3 vlan-group 2] 58 (config)# priority 80 [gsrp 3 vlan-group 2] 59 (config)# exit [gsrp 3] 60 (config)# layer3-redundancy [gsrp 3] 61 (config)# exit表16-14 本装置A用のGSRPコンフィグレーション設定例の解説
解説番号 解説 1 ポートVLAN5を定義します。 2 VLAN5のTaggedポートとしてポート0/0,0/1を割り当てます。 3 VLAN5のUntaggedポートとしてポート0/2,2/2を割り当てます。 4 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 5 ポートVLAN10,VLAN20,VLAN30,およびVLAN40を定義します。 6 VLAN10,VLAN20,VLAN30,およびVLAN40のTaggedポートとしてポート0/0,0/1を割り当てます。 7 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 8 VLAN10を指定してVLANモードに入ります。 9 ルーターインタフェース名としてV10を定義します。 10 IPアドレスとして10.0.0.1/24を定義します。 11 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 12 VLAN20を指定してVLANモードに入ります。 13 ルーターインタフェース名としてV20を定義します。 14 IPアドレスとして20.0.0.1/24を定義します。 15 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 16 VLAN30を指定してVLANモードに入ります。 17 ルーターインタフェース名としてV30を定義します。 18 IPアドレスとして30.0.0.1/24を定義します。 19 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 20 VLAN40を指定してVLANモードに入ります。 21 ルーターインタフェース名としてV40を定義します。 22 IPアドレスとして40.0.0.1/24を定義します。 23 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 24 ポートVLAN50を定義します。 25 VLAN50のTaggedポートとしてポート0/2,2/2を割り当てます。 26 ルーターインタフェース名としてV50を定義します。 27 IPアドレスとして50.0.0.1/24を定義します。 28 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 29 ポートVLAN60を定義します。 30 VLAN60のUntaggedポートとしてポート0/3を割り当てます。 31 ルーターインタフェース名としてV60を定義します。 32 IPアドレスとして60.0.0.1/24を定義します。 33 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 34 リンクアグリゲーショングループ10を定義します。 35 リンクアグリゲーショングループ10のモードをStaticに設定します。 36 リンクアグリゲーショングループ10に所属するポートとしてポート0/2,2/2を設定します。 37 link-aggregationモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 38 RIPを使用します。 39 経路変化を早期に通知するためにアップ状態のインタフェースが一つの場合でもRIPパケットを通知するようbroadcastサブコマンドを定義します。 40 インタフェース50.0.0.1でRIPを動作させることを設定します。 41 インタフェース50.0.0.1でRIPバージョン2を使用することを設定します。 42 rip interfaceモードからripモードに戻ります。 43 インタフェース60.0.0.1でRIPを動作させることを設定します。 44 インタフェース60.0.0.1でRIPバージョン2を使用することを設定します。 45 rip interfaceモードからripモードに戻ります。 46 ripモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 47 GSRP制御対象外ポートとしてポート0/2,0/3,2/2を定義します。 48 GSRP ID 3を定義します。 49 GSRP管理VLANとしてVLAN5を指定します。 50 ダイレクトリンクとしてポート0/2,2/2を指定します。 51 バックアップ(隣接不明)状態からマスタ状態に遷移する動作モードとしてdirect-downを指定します。 52 GSRP VLANグループ1を定義します。 53 GSRP VLANグループ1に参加するVLANとしてVLAN10とVLAN20を指定します。 54 GSRP VLANグループ1のPriorityを120に設定します。 55 GSRP VLANグループサブコマンドモードからGSRPサブコマンドモードに戻ります。 56 GSRP VLANグループ2を定義します。 57 GSRP VLANグループ2に参加するVLANとしてVLAN30とVLAN40を指定します。 58 GSRP VLANグループ2のPriorityを80に設定します。 59 GSRP VLANグループサブコマンドモードからGSRPサブコマンドモードに戻ります。 60 レイヤ3冗長切替を定義します。 61 GSRPサブコマンドモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
- [コンフィグレーションの表示]
(config)# show vlan vlan 5 untagged-port 0/2 untagged-port 2/2 tagged-port 0/0-1 ! vlan 10 tagged-port 0/0-1 router-interface V10 ip 10.0.0.1/24 ! vlan 20 tagged-port 0/0-1 router-interface V20 ip 20.0.0.1/24 ! vlan 30 tagged-port 0/0-1 router-interface V30 ip 30.0.0.1/24 ! vlan 40 tagged-port 0/0-1 router-interface V40 ip 40.0.0.1/24 ! vlan 50 tagged-port 0/2 tagged-port 2/2 router-interface V50 ip 50.0.0.1/24 ! vlan 60 untagged-port 0/3 router-interface V60 ip 60.0.0.1/24 (config)# show link-aggregation link-aggregation 10 mode static aggregated-port 0/2 aggregated-port 2/2 (config)# show rip rip yes broadcast interface 50.0.0.1 version 2 interface 60.0.0.1 version 2 (config)# show gsrp gsrp 3 gsrp-vlan 5 direct-link 0/2 direct-link 2/2 no-neighbor-to-master direct-down layer3-redundancy vlan-group 1 vlan 10,20 priority 120 vlan-group 2 vlan 30,40 priority 80 (config)# show gsrp-exception-port gsrp-exception-port 0/2-3 gsrp-exception-port 2/2
- 本装置Bの設定
- [コマンドによる設定]
1 (config)# vlan 5 [vlan 5] 2 (config)# tagged-port 1/0-1 [vlan 5] 3 (config)# untagged-port 1/2,3/2 [vlan 5] 4 (config)# exit 5 (config)# vlan 10,20,30,40 [vlan 10,20,30,40] 6 (config)# tagged-port 1/0-1 [vlan 10,20,30,40] 7 (config)# exit 8 (config)# vlan 10 [vlan 10] 9 (config)# router-interface V10 [vlan 10] 10 (config)# ip 10.0.0.1/24 [vlan 10] 11 (config)# exit 12 (config)# vlan 20 [vlan 20] 13 (config)# router-interface V20 [vlan 20] 14 (config)# ip 20.0.0.1/24 [vlan 20] 15 (config)# exit 16 (config)# vlan 30 [vlan 30] 17 (config)# router-interface V30 [vlan 30] 18 (config)# ip 30.0.0.1/24 [vlan 30] 19 (config)# exit 20 (config)# vlan 40 [vlan 40] 21 (config)# router-interface V40 [vlan 40] 22 (config)# ip 40.0.0.1/24 [vlan 40] 23 (config)# exit 24 (config)# vlan 50 [vlan 50] 25 (config)# tagged-port 1/2,3/2 26 (config)# router-interface V50 [vlan 50] 27 (config)# ip 50.0.0.2/24 [vlan 50] 28 (config)# exit 29 (config)# vlan 70 [vlan 60] 30 (config)# untagged-port 1/3 31 (config)# router-interface V70 [vlan 60] 32 (config)# ip 70.0.0.1/24 [vlan 60] 33 (config)# exit 34 (config)# link-aggregation 10 [link-aggregation 10] 35 (config)# mode static [link-aggregation 10] 36 (config)# aggregated-port 1/2,3/2 [link-aggregation 10] 37 (config)# exit 38 (config)# rip yes [rip] 39 (config)# broadcast [rip] 40 (config)# interface 50.0.0.2 [rip interface 50.0.0.2] 41 (config)# version 2 [rip interface 50.0.0.2] 42 (config)# exit [rip] 43 (config)# interface 70.0.0.1 [rip interface 70.0.0.1] 44 (config)# version 2 [rip interface 70.0.0.1] 45 (config)# exit [rip] 46 (config)# exit 47 (config)# gsrp-exception-port 1/2-3,3/2 (config)# 48 (config)# gsrp 3 [gsrp 3] 49 (config)# gsrp-vlan 5 [gsrp 3] 50 (config)# direct-link 1/2,3/2 [gsrp 3] 51 (config)# no-neighbor-to-master direct-down [gsrp 3] 52 (config)# vlan-group 1 [gsrp 3 vlan-group 1] 53 (config)# vlan 10,20 [gsrp 3 vlan-group 1] 54 (config)# priority 80 [gsrp 3 vlan-group 1] 55 (config)# exit [gsrp 3] 56 (config)# vlan-group 2 [gsrp 3 vlan-group 2] 57 (config)# vlan 30,40 [gsrp 3 vlan-group 2] 58 (config)# priority 120 [gsrp 3 vlan-group 2] 59 (config)# exit [gsrp 3] 60 (config)# layer3-redundancy [gsrp 3] 61 (config)# exit表16-15 本装置B用のGSRPコンフィグレーション設定例の解説
解説番号 解説 1 ポートVLAN5を定義します。 2 VLAN5のTaggedポートとしてポート1/0,1/1を割り当てます。 3 VLAN5のUntaggedポートとしてポート1/2,3/2を割り当てます。 4 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 5 ポートVLAN10,VLAN20,VLAN30,およびVLAN40を定義します。 6 VLAN10,VLAN20,VLAN30,およびVLAN40のTaggedポートとしてポート1/0,1/1を割り当てます。 7 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 8 VLAN10を指定してVLANモードに入ります。 9 ルーターインタフェース名としてV10を定義します。 10 IPアドレスとして10.0.0.1/24を定義します。 11 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 12 VLAN20を指定してVLANモードに入ります。 13 ルーターインタフェース名としてV20を定義します。 14 IPアドレスとして20.0.0.1/24を定義します。 15 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 16 VLAN30を指定してVLANモードに入ります。 17 ルーターインタフェース名としてV30を定義します。 18 IPアドレスとして30.0.0.1/24を定義します。 19 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 20 VLAN40を指定してVLANモードに入ります。 21 ルーターインタフェース名としてV40を定義します。 22 IPアドレスとして40.0.0.1/24を定義します。 23 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 24 ポートVLAN50を定義します。 25 VLAN50のTaggedポートとしてポート1/2,3/2を割り当てます。 26 ルーターインタフェース名としてV50を定義します。 27 IPアドレスとして50.0.0.2/24を定義します。 28 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 29 ポートVLAN70を定義します。 30 VLAN70のUntaggedポートとしてポート1/3を割り当てます。 31 ルーターインタフェース名としてV70を定義します。 32 IPアドレスとして70.0.0.1/24を定義します。 33 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 34 リンクアグリゲーショングループ10を定義します。 35 リンクアグリゲーショングループ10のモードをStaticに設定します。 36 リンクアグリゲーショングループ10に所属するポートとしてポート1/2,3/2を設定します。 37 link-aggregationモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 38 RIPを使用します。 39 経路変化を早期に通知するためにアップ状態のインタフェースが一つの場合でもRIPパケットを通知するようbroadcastサブコマンドを定義します。 40 インタフェース50.0.0.2でRIPを動作させることを設定します。 41 インタフェース50.0.0.2でRIPバージョン2を使用することを設定します。 42 rip interfaceモードからripモードに戻ります。 43 インタフェース70.0.0.1でRIPを動作させることを設定します。 44 インタフェース70.0.0.1でRIPバージョン2を使用することを設定します。 45 rip interfaceモードからripモードに戻ります。 46 ripモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 47 GSRP制御対象外ポートとしてポート1/2,1/3,3/2を定義します。 48 GSRP ID 3を定義します。 49 GSRP管理VLANとしてVLAN5を指定します。 50 ダイレクトリンクとしてポート1/2,3/2を指定します。 51 バックアップ(隣接不明)状態からマスタ状態に遷移する動作モードとしてdirect-downを指定します。 52 GSRP VLANグループ1を定義します。 53 GSRP VLANグループ1に参加するVLANとしてVLAN10とVLAN20を指定します。 54 GSRP VLANグループ1のPriorityを80に設定します。 55 GSRP VLANグループサブコマンドモードからGSRPサブコマンドモードに戻ります。 56 GSRP VLANグループ2を定義します。 57 GSRP VLANグループ2に参加するVLANとしてVLAN30とVLAN40を指定します。 58 GSRP VLANグループ2のPriorityを120に設定します。 59 GSRP VLANグループサブコマンドモードからGSRPサブコマンドモードに戻ります。 60 レイヤ3冗長切替を定義します。 61 GSRPサブコマンドモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
- [コンフィグレーションの表示]
(config)# show vlan vlan 5 untagged-port 1/2 untagged-port 3/2 tagged-port 1/0-1 ! vlan 10 tagged-port 1/0-1 router-interface V10 ip 10.0.0.1/24 ! vlan 20 tagged-port 1/0-1 router-interface V20 ip 20.0.0.1/24 ! vlan 30 tagged-port 1/0-1 router-interface V30 ip 30.0.0.1/24 ! vlan 40 tagged-port 1/0-1 router-interface V40 ip 40.0.0.1/24 ! vlan 50 tagged-port 1/2,3/2 router-interface V50 ip 50.0.0.2/24 ! vlan 70 untagged-port 1/3 router-interface V70 ip 70.0.0.1/24 (config)# show link-aggregation link-aggregation 10 mode static aggregated-port 1/2 aggregated-port 3/2 (config)# show rip rip yes broadcast interface 50.0.0.2 version 2 interface 70.0.0.1 version 2 (config)# show gsrp gsrp 3 gsrp-vlan 5 direct-link 1/2 direct-link 3/2 no-neighbor-to-master direct-down layer3-redundancy vlan-group 1 vlan 10,20 priority 80 vlan-group 2 vlan 30,40 priority 120 (config)# show gsrp-exception-port gsrp-exception-port 1/2-3 gsrp-exception-port 3/2
- 本装置Cの設定
- [コマンドによる設定]
1 (config)# vlan 10 [vlan 10] 2 (config)# untagged-port 0/0 [vlan 10] 3 (config)# exit 4 (config)# vlan 20 [vlan 20] 5 (config)# untagged-port 0/1 [vlan 20] 6 (config)# exit 7 (config)# vlan 30 [vlan 30] 8 (config)# untagged-port 0/2 [vlan 30] 9 (config)# exit 10 (config)# vlan 40 [vlan 40] 11 (config)# untagged-port 0/3 [vlan 40] 12 (config)# exit 13 (config)# vlan 5,10,20,30,40 [vlan 5,10,20,30,40] 14 (config)# tagged-port 0/4-5 [vlan 5,10,20,30,40] 15 (config)# exit表16-16 本装置C用のGSRPコンフィグレーション設定例の解説
解説番号 解説 1 ポートVLAN10を定義します。 2 VLAN10のUntaggedポートとしてポート0/0を割り当てます。 3 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 4 ポートVLAN20を定義します。 5 VLAN20のUntaggedポートとしてポート0/1を割り当てます。 6 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 7 ポートVLAN30を定義します。 8 VLAN30のUntaggedポートとしてポート0/2を割り当てます。 9 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 10 ポートVLAN40を定義します。 11 VLAN40のUntaggedポートとしてポート0/3を割り当てます。 12 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 13 ポートVLAN5,VLAN10,VLAN20,VLAN30,およびVLAN40を定義します。 14 VLAN5,VLAN10,VLAN20,VLAN30,およびVLAN40のTaggedポートとしてポート0/4,0/5を割り当てます。 15 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
- [コンフィグレーションの表示]
(config)# show vlan vlan 5 tagged-port 0/4-5 ! vlan 10 untagged-port 0/0 tagged-port 0/4-5 ! vlan 20 untagged-port 0/1 tagged-port 0/4-5 ! vlan 30 untagged-port 0/2 tagged-port 0/4-5 ! vlan 40 untagged-port 0/3 tagged-port 0/4-5
- 本装置Dの設定
- [コマンドによる設定]
1 (config)# vlan 10 [vlan 10] 2 (config)# untagged-port 1/0 [vlan 10] 3 (config)# exit 4 (config)# vlan 20 [vlan 20] 5 (config)# untagged-port 1/1 [vlan 20] 6 (config)# exit 7 (config)# vlan 30 [vlan 30] 8 (config)# untagged-port 1/2 [vlan 30] 9 (config)# exit 10 (config)# vlan 40 [vlan 40] 11 (config)# untagged-port 1/3 [vlan 40] 12 (config)# exit 13 (config)# vlan 5,10,20,30,40 [vlan 5,10,20,30,40] 14 (config)# tagged-port 1/4-5 [vlan 5,10,20,30,40] 15 (config)# exit表16-17 本装置D用のGSRPコンフィグレーション設定例の解説
解説番号 解説 1 ポートVLAN10を定義します。 2 VLAN10のUntaggedポートとしてポート1/0を割り当てます。 3 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 4 ポートVLAN20を定義します。 5 VLAN20のUntaggedポートとしてポート1/1を割り当てます。 6 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 7 ポートVLAN30を定義します。 8 VLAN30のUntaggedポートとしてポート1/2を割り当てます。 9 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 10 ポートVLAN40を定義します。 11 VLAN40のUntaggedポートとしてポート1/3を割り当てます。 12 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 13 ポートVLAN5,VLAN10,VLAN20,VLAN30,およびVLAN40を定義します。 14 VLAN5,VLAN10,VLAN20,VLAN30,およびVLAN40のTaggedポートとしてポート1/4,1/5を割り当てます。 15 VLANモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
- [コンフィグレーションの表示]
(config)# show vlan vlan 5 tagged-port 1/4-5 ! vlan 10 untagged-port 1/0 tagged-port 1/4-5 ! vlan 20 untagged-port 1/1 tagged-port 1/4-5 ! vlan 30 untagged-port 1/2 tagged-port 1/4-5 ! vlan 40 untagged-port 1/3 tagged-port 1/4-5
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