コンフィグレーションガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]


11.5.4 6to4トンネル(6to4サイト間トンネル)

<この項の構成>
(1) 設定内容の概要
(2) 構成図と設定条件
(3) コンフィグレーション例

(1) 設定内容の概要

一つのIPv4グローバルアドレスを持つサイト(6to4サイト)間において,6to4トンネル機能を使ってIPv4ネットワーク(The Internet)を介したIPv6通信を行う場合の例を示します。

(2) 構成図と設定条件

[構成図]

図11-26 6to4トンネル(6to4サイト間)構成図

[図データ]

[設定条件]
  1. 本装置AとBにIPv4グローバルアドレスを持ったIPv4ネットワークに接続インタフェースの設定を行います。
  2. 装置AとB間はIPv4ネットワーク(The Internet)上での通信経路が保証されています。
  3. 本装置AとBに6to4トンネルの設定を行います。
  4. 本装置AとBに各サイト固有の6to4アドレスを持つネットワークの設定を行います。

(3) コンフィグレーション例

[コマンドによる設定]

<本装置A>
 1    (config)# line ISPline1 gigabit_ethernet 0/0
      [line ISPline1]
 2    (config)# ip 192.1.2.3 mask 255.255.0.0
      [line ISPline1]
 3    (config)# exit
 4    (config)# tunnel TokyoSTF 6to4
      [tunnel TokyoSTF]
 5    (config)# ip 2002:c001:0203::1/16
      [tunnel TokyoSTF]
 6    (config)# exit
 7    (config)# line Department1 ethernet 1/0
      [line Department1]
 8    (config)# ip 2002:c001:0203:1::1/64
      [line Department1]
 9    (config)# exit

表11-34 本装置Aのコンフィグレーション解説

解説番号 解説
1 NIF番号0,Line番号0にLine名ISPline1の1000BASE-X回線を定義します。
lineモードに移行します。
2 回線名ISPline1にIPアドレス192.1.2.3,サブネット255.255.0.0を定義します。
3 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
4 6to4トンネルインタフェースTokyoSTFを定義します。
tunnelモードに移行します。
5 6to4トンネルインタフェースTokyoSTFにIPv6アドレス2002:c001:0203::1,プレフィックス長16を定義します。
6 tunnelモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
7 NIF番号1,Line番号0にLine名Department1の10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T回線を定義します。
lineモードに移行します。
8 インタフェース名Department1にIPv6アドレス2002:c001:0203:1::1/64を定義します。
9 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。

<本装置B>
 1    (config)# line ISPline2 ethernet 0/0
      [line ISPline2]
 2    (config)# ip 9.254.253.252 mask 255.255.0.0
      [line ISPline2]
 3    (config)# exit
 4    (config)# tunnel OsakaSTF 6to4
      [tunnel OsakaSTF]
 5    (config)# ip 2002:09fe:fdfc::1/16
      [tunnel OsakaSTF]
 6    (config)# exit
 7    (config)# line Department2 ethernet 1/0
      [line Department2]
 8    (config)# ip 2002:09fe:fdfc:1::1/64
      [line Department2]
 9    (config)# exit

表11-35 本装置Bのコンフィグレーション解説

解説番号 解説
1 NIF番号0,Line番号0にLine名ISPline2の10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T回線を定義します。
lineモードに移行します。
2 回線名ISPline2にIPアドレス9.254.253.252,サブネット255.255.0.0を定義します。
3 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
4 6to4トンネルインタフェースOsakaSTFを定義します。
tunnelモードに移行します。
5 6to4トンネルインタフェースOsakaSTFにIPv6アドレス2002:09fe:fdfc::1,プレフィックス長16を定義します。
6 tunnelモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
7 NIF番号1,Line番号0にLine名Department2の10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T回線を定義します。
lineモードに移行します。
8 インタフェース名Department2にIPv6アドレス2002:09fe:fdfc:1::1/64を定義します。
9 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。

[コンフィグレーションの表示]

<本装置A>
line ISPline1 gigabit_ethernet 0/0
  ip 192.1.2.3 mask 255.255.0.0
!
line Department1 ethernet 1/0
  ip 2002:c001:0203:1::1/64
!
tunnel TokyoSTF 6to4
  ip 2002:c001:0203::1/16

<本装置B>
line ISPline2 ethernet 0/0
  ip 9.254.253.252 mask 255.255.0.0
!
line Department2 ethernet 1/0
  ip 2002:09fe:fdfc:1::1/64
!
tunnel OsakaSTF 6to4
  ip 2002:09fe:fdfc::1/16

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

Copyright (c)2005, 2011, ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.