コンフィグレーションガイド
- <この項の構成>
- (1) 設定内容の概要
- (2) 構成図と設定条件
- (3) 本装置のコンフィグレーション例
- (4) DHCP/BOOTPサーバ側の設定例
(1) 設定内容の概要
DHCP/BOOTPリレーインタフェースコンフィグレーションとVRRPコンフィグレーションが同一インタフェースに設定されている例を示します。
(2) 構成図と設定条件
- [構成図]
図8-19 構成図
- [設定条件]
- DHCP/BOOTPクライアント,その他のPCはイーサネットにて接続されていること。
- DHCP/BOOTPクライアントが本装置に接続されているインタフェースにVRRPコンフィグレーションが設定されている。
- 仮想ルータアドレスを170.1.1.10とする。
- DHCP/BOOTPサーバのIPアドレスを170.10.10.10とする。
- DHCP/BOOTPサーバにDHCP/BOOTPクライアントゲートウェイIPアドレス(ルータオプション)を170.1.1.10(仮想ルータアドレス)と設定する。
(3) 本装置のコンフィグレーション例
- [コマンドによる設定]
- <本装置A>
1 (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] 2 (config)# virtual-router 1 virtual-router-ip-address 170.1.1.10 [virtual-router 1] 3 (config)# priority 100 [virtual-router 1] 4 (config)# exit [line Department1] 5 (config)# exit 6 (config)# relay-list 1 170.10.10.10 7 (config)# relay-group YellowGroup 1 8 (config)# relay-interface Department1 relay_group YellowGroup表8-22 本装置Aのコンフィグレーション解説
解説番号 解説 1 NIF番号0,Line番号0にインタフェース名Department1のイーサネットインタフェースを定義します。
lineモードに移行します。2 インタフェースDepartment1に対してVRID 1,仮想ルータアドレス170.1.1.10を定義します。
virtual-routerモードに移行します。3 Department1のインタフェースに優先度100のVRRPを定義します。 4 virtual-routerモードからlineモードに移行します。 5 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 6 リレーリスト1にDHCP/BOOTPサーバのIPアドレス170.10.10.10を設定します。 7 解説番号6で設定したリレーリストをリレーグループ名YellowGroupに登録します。 8 解説番号7で設定したリレーグループ名YellowGroupをインタフェース名Department1に設定します。
- <本装置B>
1 (config)# line Department2 ethernet 0/0 [line Department2] 2 (config)# virtual-router 1 virtual-router-ip-address 170.1.1.10 [virtual-router 1] 3 (config)# priority 150 [virtual-router 1] 4 (config)# exit [line Department2] 5 (config)# exit 6 (config)# relay-list 1 170.10.10.10 7 (config)# relay-group BlueGroup 1 8 (config)# relay-interface Department2 relay_group BlueGroup表8-23 本装置Bのコンフィグレーション解説
解説番号 解説 1 NIF番号0,Line番号0にインタフェース名Department2のイーサネットインタフェースを定義します。
lineモードに移行します。2 インタフェースDepartment2に対してVRID 1,仮想ルータアドレス170.1.1.10定義します。
virtual-routerモードに移行します。3 Department2のインタフェースに優先度150のVRRPを定義します。 4 virtual-routerモードからlineモードに移行します。 5 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 6 リレーリスト1にDHCP/BOOTPサーバのIPアドレス170.10.10.10を設定します。 7 解説番号6で設定したリレーリストをリレーグループ名BlueGroupに登録します。 8 解説番号7で設定したリレーグループ名BlueGroupをインタフェース名Department2に設定します。
- [コンフィグレーションの表示]
- <本装置A>
line Department1 ethernet 0/0 ip 170.1.1.1/24 virtual-router 1 virtual-router-ip-address 170.1.1.10 priority 100 ! relay-list 1 170.10.10.10 relay-group YellowGroup 1 relay-interface Department1 relay_group YellowGroup
- <本装置B>
line Department2 ethernet 0/0 ip 170.1.1.2/24 virtual-router 1 virtual-router-ip-address 170.1.1.10 priority 150 ! relay-list 1 170.10.10.10 relay-group BlueGroup 1 relay-interface Department2 relay_group BlueGroup
(4) DHCP/BOOTPサーバ側の設定例
DHCP/BOOTPリレーインタフェースコンフィグレーションとVRRPコンフィグレーションが同一インタフェースに設定されている場合,DHCP/BOOTPサーバ側の設定においてDHCP/BOOTPクライアントゲートウェイアドレス(ルータオプション)をVRRPコンフィグレーションでの仮想ルータアドレスに設定してください。この設定を行わなかった場合,VRRPによるマスタ・スタンバイルータ切り替え後にDHCP/BOOTPクライアントが通信できなくなる可能性があります。
(a) Windows NTサーバの場合
DHCPマネージャ起動後,「DHCPオプション」メニューから「スコープ」を選択後,オプション選択欄で「ルーター」を選択し,VRRPコンフィグレーションで設定した仮想ルータアドレスを設定してください。
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