コンフィグレーションガイド

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8.4.7 リレーエージェント情報オプション(Option82)を有効にする

<この項の構成>
(1) 設定内容の概要
(2) 構成図と設定条件
(3) 本装置のコンフィグレーション例

(1) 設定内容の概要

DHCP/BOOTPリレーエージェント情報オプション(Option82)を有効に設定する例を示します。

(2) 構成図と設定条件

[構成図]

図8-20 構成図

[図データ]

[設定条件]
  1. 本装置の装置MACアドレスは00:11:22:33:44:55とする。
  2. DHCP/BOOTPクライアントA,Bはイーサネット,またはギガビット・イーサネットにて接続されていること。
  3. DHCP/BOOTPクライアントAが接続されているインタフェースのIPアドレスを170.2.2.1とする。
  4. DHCP/BOOTPクライアントAが接続されているのはNIF番号0,Line番号1でVLAN IDは10とする。
  5. DHCP/BOOTPクライアントBが接続されているインタフェースのIPアドレスを170.3.3.1とする。
  6. DHCP/BOOTPクライアントBが接続されているのはNIF番号0,Line番号2でVLAN IDは11とする。
  7. DHCP/BOOTPサーバ のIPアドレスを170.1.1.10とする。
  8. DHCP/BOOTPクライアントAはDHCP/BOOTPサーバへ中継する。
  9. DHCP/BOOTPクライアントBはDHCP/BOOTPサーバへ中継する。
  10. DHCPサーバではリモートID「E00B000A000001001122334455」にIPアドレス「170.2.2.100」を,リモートID「E00B000B000002001122334455」にIPアドレス「170.3.3.200」を割り当てることとする。

(3) 本装置のコンフィグレーション例

[コマンドによる設定]

<本装置A>
 1    (config)# local-mac-address 00:11:22:33:44:55
 2    (config)# line Department1 ethernet 0/1
      [line Department1]
 3    (config)# vlan vlan10 10
      [vlan vlan10]
 4    (config)# ip 170.2.2.1/24
      [vlan vlan10]
 5    (config)# exit
      [line Department1]
 6    (config)# exit
 7    (config)# line Department2 ethernet 0/2
      [line Department2]
 8    (config)# vlan vlan11 11
      [vlan vlan11]
 9    (config)# ip 170.3.3.1/24
      [vlan vlan11]
10    (config)# exit
      [line Department2]
11    (config)# exit
12    (config)# relay-list 1 170.1.1.10
13    (config)# relay-group RedGroup 1
14    (config)# relay-info-policy RelayPolicy1 remote_id port_unique
15    (config)# relay-interface vlan10 relay_group RedGroup bootp_hops 1 
                relay_info_policy RelayPolicy1
16    (config)# relay-interface vlan11 relay_group RedGroup bootp_hops 1 
                relay_info_policy RelayPolicy1

表8-24 本装置Aのコンフィグレーション解説

解説番号 解説
1 本装置に装置MACアドレス00:11:22:33:44:55を設定します。
2 NIF番号0,Line番号1にインタフェース名Department1のイーサネットインタフェースを定義します。
lineモードに移行します。
3 本装置にインタフェース名Department1にTag-VLAN名vlan10,VLANID 10を定義します。
vlanモードに移行します。
4 vlan10にIPアドレス170.2.2.1/24を設定します。
5 vlanモードからlineモードに戻ります。
6 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
7 NIF番号0,Line番号2にインタフェース名Department2のイーサネットインタフェースを定義します。
lineモードに移行します。
8 本装置にインタフェース名Department2にTag-VLAN名vlan11,VLANID 11を定義します。
vlanモードに移行します。
9 vlan11にIPアドレス170.3.3.1/24を設定します。
10 vlanモードからlineモードに戻ります。
11 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
12 リレーリスト1にDHCP/BOOTPサーバのIPアドレス170.1.1.10を設定します。
13 解説番号12で設定したリレーリスト1をリレーグループ名RedGroupに登録します。
14 リレーエージェントポリシー名RelayPolicy1を設定し,リモートIDタイプにはport_uniqueを設定します。
15 解説番号13で設定したリレーグループ名RedGroupをTag-VLAN名vlan10に設定し,BOOTP REQUEST HOPS値を1とし,リレーエージェント情報ポリシーにRelayPolicy1を設定してリレーエージェント情報を有効にします。
16 解説番号13で設定したリレーグループ名RedGroupをTag-VLAN名vlan11に設定し,BOOTP REQUEST HOPS値を1とし,リレーエージェント情報ポリシーにRelayPolicy1を設定してリレーエージェント情報を有効にします。

[コンフィグレーションの表示]

<本装置A>
local-mac-address 00:11:22:33:44:55
!
line Department1 ethernet 0/1
  vlan vlan10 10
    ip 170.2.2.1/24
!
line Department2 ethernet 0/2
  vlan vlan11 11
    ip 170.3.3.1/24
!
relay-list 1 170.1.1.10
relay-group RedGroup 1
relay-info-policy RelayPolicy1 remote_id port_unique
relay-interface vlan10 relay_group RedGroup bootp_hops 1 relay_info_policy RelayPolicy1
relay-interface vlan11 relay_group RedGroup bootp_hops 1 relay_info_policy RelayPolicy1

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