コンフィグレーションガイド

7.4.3　複数の本装置でVLANを収容

＜この項の構成＞

(1)　設定内容の概要

(2)　構成図と設定条件

(3)　コンフィグレーション例

(1)　設定内容の概要

本装置Aと本装置BでVLANを収容している環境において，VLAN#100にIGMP snoopingを設定する例を示します。本例では，サーバがIPv4マルチキャストデータを送信し，PCがデータを受信するものとします。

(2)　構成図と設定条件

［構成図］

図7-24　構成図

［設定条件］

<本装置AのVLAN#100>

1. 本装置AのVLAN#100にはIPアドレス（例えば192.168.1.1/24）をあらかじめ設定しておきます。
2. 本装置AのVLAN#100にIGMP snoopingを設定します。
3. VLAN#100内にマルチキャストルータが存在しないので，本装置Aにクエリア機能を設定します。

<本装置BのVLAN#100>

1. 本装置BのVLAN#100にはIPアドレス（例えば192.168.1.2/24）をあらかじめ設定しておきます。
2. 本装置BのVLAN#100にIGMP snoopingを設定します。
3. VLAN#100内にマルチキャストルータが存在しないので，本装置Bにクエリア機能を設定します。
4. サーバを収容している本装置Aに接続する物理ポート（本装置Bの1/0）を，マルチキャストルータポートに設定します。

(3)　コンフィグレーション例

［コマンドによる設定］

<本装置AのVLAN#100>

 1    (config)# igmp-snooping
      [igmp-snooping]
 2    (config)# target-vlan 100
      [igmp-snooping target-vlan 100]
 3    (config)# querier
      [igmp-snooping target-vlan 100]
 4    (config)# exit

表7-47　本装置Aのコンフィグレーション解説

解説番号	解説
1	IGMP snoopingの設定を開始します。
2	本装置AのVLAN#100にIGMP snoopingを設定します。
3	本装置Aをクエリアに設定します。
4	VLAN#100の設定を終了します。

<本装置BのVLAN#100>

 1    (config)# igmp-snooping
      [igmp-snooping]
 2    (config)# target-vlan 100
      [igmp-snooping target-vlan 100]
 3    (config)# querier
      [igmp-snooping target-vlan 100]
 4    (config)# mrouter-port 1/0
      [igmp-snooping target-vlan 100]
 5    (config)# exit

表7-48　本装置Bのコンフィグレーション解説

解説番号	解説
1	IGMP snoopingの設定を開始します。
2	本装置BのVLAN#100にIGMP snoopingを設定します。
3	本装置Bをクエリアに設定します。
4	本装置Bの物理ポート（1/0）をマルチキャストルータポートに設定します。
5	VLAN#100の設定を終了します。

［コンフィグレーションの表示］

<本装置AのVLAN#100>

igmp-snooping yes
  target-vlan 100
    querier

<本装置BのVLAN#100>

igmp-snooping yes
  target-vlan 100
    querier
    mrouter-port 1/0

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