解説書 Vol.2

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6.11 IPv6 VRRPドラフト対応

<この節の構成>
(1) テキストパスワード領域の有無
(2) 装置切り替え時間計算方法変更

(1) テキストパスワード領域の有無

本装置はIPv6 VRRPドラフトに対応していて,ADVERTISEMENTパケットにテキストパスワード領域を付けて送信するかどうかを選択できます。

送信時にテキストパスワード領域を付けるかどうかでADVERTISEMENTパケットのフォーマットが異なるため,お互いの装置で異なった設定をするとADVERTISEMENTパケットを不正パケットと判断して破棄してしまいます。これによって,お互いがマスタ状態になり,その状態が解消されません。そのため,VRRPを組む装置間では,ADVERTISEMENTパケットのフォーマットが一致するようにコンフィグレーションを設定してください。

IPv6 VRRPドラフト非対応(ietf-ipv6-spec-07-modeパラメータ未サポート)のソフトウェアバージョンの場合は,テキストパスワード領域を付けて送信します。

(2) 装置切り替え時間計算方法変更

マスタからのADVERTISEMENTパケットを一定時間受信しなかった場合,バックアップからマスタへと状態を変化させますが,より優先度の高いVRRPからマスタに遷移するように,装置切り替え時間の計算に各VRRPの優先度を含めて計算をしています。

IPv6の装置切り替え時間の計算には,各VRRPの優先度のほかに,パケット送信間隔も含まれます。

新しい計算式は,「表6-1 VRRPでサポートしている項目」の注※2を参照してください。

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