解説書 Vol.2

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2.2 Diff-servの機能ブロック

本装置のDiff-servの機能は,「1.2 QoS制御構造」で示した,フロー制御,キュー制御,送信制御の3ブロックを使用して実現します。これらのブロックの内RFCでDiff-servノードの必要機能として規定しているMF Classifier(Multi Field Classifier),Marker,BA Classifier(Behavior Aggregate Classifier),Meter,Dropperは,フロー制御ブロックで,Shaperはキュー制御ブロックと送信制御ブロックで制御します。また,キュー制御および送信制御は,PHB(Per Hop Behavior)を決定します。本装置のDiff-serv機能ブロックを次の図に示します。

図2-5 本装置のDiff-serv機能ブロック

[図データ]

各機能ブロックの説明を次の表に示します。

表2-2 各機能ブロックの説明

機能ブロック 機能
MF Classifier コンフィグレーションで指定するフロー識別条件によってIPフローの検出を行います。
Marker MF Classifierで検出したIPフローのすべてのパケットに対して,コンフィグレーションで指定したDSCP値のマーキングを行います。
BA Classifier 入力パケットのDSCP値によって,出力優先度とキューイング優先度を決定します。
TrafficConditioner Meter IPフロー単位またはDSCP単位に使用している帯域の監視を行い,使用中の帯域をMarker,Shaper,Dropperに通知します。
Marker 違反帯域のパケットに対して,コンフィグレーションで指定したDSCP値のマーキングを再度行います。
Dropper
Shaper
Meterから通知される使用中帯域の状態に基づいて,違反帯域のパケットに対して帯域の調整動作を行います。
<この節の構成>
2.2.1 フロー制御
2.2.2 キュー制御
2.2.3 送信制御
2.2.4 機能ブロックとコンフィグレーションコマンドの対応

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