解説書 Vol.2

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8.1.1 sFlow統計概説

sFlow統計はエンド−エンドのトラフィック(フロー)特性や隣接するネットワーク単位のトラフィック特性の分析を行うため,ネットワークの上を流れるトラフィックを中継装置(ルータやスイッチ)でモニタする機能です。sFlow統計は国際的に公開されているフロー統計プロトコル(RFC3176)でレイヤ2からレイヤ7までの統計情報をサポートしています。sFlow統計情報(以降,sFlowパケット)を受け取り表示する装置をsFlowコレクタ(以降,コレクタ装置)と呼び,コレクタ装置にsFlowパケットを送付する装置をsFlowエージェントと呼びます。sFlow統計を使ったネットワーク管理例を次の図に示します。

図8-1 sFlow統計のネットワーク管理例

[図データ]

本装置のsFlowエージェントで収集する情報は,大きくフロー統計とインタフェース統計に分けられます。収集個所と収集内容を次の図に示します。

図8-2 フロー統計とインタフェース統計

[図データ]

図8-3 システム構成

[図データ]

本装置のsFlowエージェントでモニタされた情報はコレクタ装置に集められ,統計結果をアナライザ装置によってグラフィカルに表示することができます。したがって,sFlow統計機能を利用していただくにはコレクタ装置とアナライザ装置を購入して運用する必要があります。

表8-1 システム構成要素

項番 構成要素 役割り 備考
1 エージェント 統計情報を収集してコレクタ装置に送付します。
2 コレクタ装置 エージェントから送付される統計情報を集計・編集・表示します。さらに,編集データをアナライザ装置に送付します。 アナライザ装置と一緒になっている場合もあります。
3 アナライザ装置 コレクタ装置から送付されるデータをグラフィカルに表示します。

(凡例) −:該当なし


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