解説書 Vol.2
VRRPによるネットワーク構成例を次の図に示します。
図4-15 VRRPによるネットワーク構成例
この図の構成では同一のイーサネットセグメント内に設置された本装置2台を使用して,仮想的なルータを設定しています。実際には2台のルータのどちらかがマスタ状態となり,マスタ状態のルータが仮想ルータをシミュレートします。
一方,バックアップ状態となったルータはマスタ状態のルータを監視します。マスタ状態のルータに障害が発生して通信を継続させることができなくなった場合,バックアップ状態で待機しているルータがマスタ状態のルータの障害を検出して,自身がマスタに状態を変化させて仮想ルータをシミュレートします。
仮想ルータにはIPアドレスが設定されます。仮想ルータのIPアドレスをデフォルトルータとして指定しているサーバはマスタ状態のルータの切り替えを意識しないで通信を継続できます。
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