解説書 Vol.1
- <この項の構成>
- (1) LDP
- (2) スタティックLSP
(1) LDP
回線障害などが発生してLSR間で通信不能状態に陥ったことは,LDPセッションの切断によって検出します。通常はLDPセッション切断よりもルーティングプロトコルによる代替経路算出の方が早いため,「17.6.3 Local Repair」に記述する動作となります。LDPセッション切断の方が早く検出された場合,該当するバインディング情報のエントリを削除するとともにMPLS転送テーブルからもエントリを削除します。この時点でLSPは途中で切断された状態となり,LSPを経由した通信はできなくなります。その後の代替経路の算出またはLDPセッション回復によって,バインディング情報およびMPLS転送テーブルが再作成され,LSPが回復します。
(2) スタティックLSP
スタティックLSPを運用中に回線障害などが発生した場合は,以下の動作となります。
- 入口エッジルータまたは中継ルータで予備LSPの設定がある場合:
- 「17.6.3 Local Repair」に記述する動作となります。
- 中継ルータまたは出口ルータでGlobal Repair機能の設定がある場合:
- 「17.6.4 Global Repair」に記述する動作となります。
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