解説書 Vol.1
ラベル配布プロトコルで実現する主な機能を次の表に示します。
表17-1 ラベル配布プロトコルの主な機能
区分 実現機能 内容 LSP設定基本機能 LSP確立・解放 LSPの確立・解放についての情報を隣接ルータと交換する。 ループ検出 LSP確立時のループを検出する。 LSP接続状態維持 障害などによるLSP切断を検出する。 Local Repair 経路変更発生時にLSPのルートを切り替える。 Diff-serv連携 Diff-servのクラスをMPLSに反映し,MPLS網内でDiff-serv相当の制御をする。 トラフィック
エンジニアリング
関連機能明示的ルーティング 指定経路でLSPを設定する。経路完全指定と一部指定の2方法がある。 ルート固定 LSP確立時にLocal Repair禁止を指定する。 トラフィック制御 必要帯域をLSP確立時に宣言して,リソースを割り当てる。 ラベル配布プロトコルは,IETFで標準化されており,LDP(Label Distribution Protocol)とRSVP拡張の2種類があります。LDPには,隣接したLSR間で使用されるBasic LDPとエッジルータ間で使用されるTargeted LDPがあります。RSVP拡張は,トラフィックエンジニアリング用のプロトコルとして標準化されています。LDPとRSVP拡張の間の相互接続性は保証されていないので,MPLS網内でラベル配布プロトコルは統一する必要があります。
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