解説書 Vol.1

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4.4 VLAN-Tag

<この節の構成>
(1) 概要
(2) プロトコル仕様

(1) 概要

IEEE 802.1Q規定によるVLAN-Tag(イーサネットフレーム中にTagと呼ばれる識別子を挿入する方法)は,Tag-VLAN連携機能を適用するときに使用します。

(2) プロトコル仕様

VLAN-TagはイーサネットフレームにTagと呼ばれる識別子を埋め込むことで,VLAN情報(=VLAN ID)を離れたセグメントへと伝えることができます。

VLAN-Tag付きフレームのフォーマットを次の図に示します。VLAN-Tagを挿入するイーサネットフレームのフォーマットは,Ethernet V2フォーマットと802.3フォーマットの2種類があります。

図4-10 VLAN-Tag付きフレームのフォーマット

[図データ]

VLAN-Tagのフィールドの説明を次の表に示します。

表4-24 VLAN-Tagのフィールド

フィールド 説明 本装置の条件
TPID
(Tag Protocol ID)
IEEE802.1Q VLAN-Tagが続くことを示すEther Type値。 次に示す値をコンフィグレーションで選択できます。
  • 0x8100(回線ごとのデフォルト値)
  • 0x9100(回線ごとに指定できます)
User Priority IEEE802.1Dのプライオリティ。 コンフィグレーションで8段階のプライオリティレベルを選択できます。
CF
(Canonical Format)
MACヘッダ内のMACアドレスが標準フォーマットに従っているかを示します。 本装置では標準(0)だけをサポートします。
VLAN ID 所属しているVLANの番号を示します。 ユーザが使用できるVLAN IDは1〜4,095で,ポート当たりの最大数は4,095個です。

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