運用コマンドレファレンス Vol.2
指定したポートリストのポート送受信キュー情報を表示します。
トラフィックの状態を監視するために,以下を表示します。
- 優先度キューのキュー長
- キュー長の最大値
- キューに積んだパケット数
- キューに積んだバイト数
- 各項目の合計の統計情報
表示対象キューについては,show qos queueingの「図4-12 表示対象キュー(NK1GS-8M以外)【AX6700S】」〜「図4-18 表示対象キュー(NH10G-1RX)」を参照してください。
[入力形式]
show qos queueing interface <port list> [{inbound | outbound [queue <queue number list>]}]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- <port list>
- ポート番号をリスト形式で指定します。リストに指定したポートを一つ以上含むキューの情報をすべて表示します。<port list>の指定方法および値の指定範囲については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- {inbound | outbound}
- 受信キューまたは送信キューを指定します。
- inbound
- 受信キューの情報を表示します。
- outbound
- 送信キューの情報を表示します。
- 本パラメータ省略時の動作
- 受信キューと送信キューの情報を表示します。
- queue <queue number list>
- キュー番号をリスト形式で指定します。指定したキュー番号の情報を表示します。
- 指定できるキュー番号の範囲は,1〜8です。
- 送信キューを指定した場合だけ指定できます。
- 本パラメータ省略時の動作
- すべてのキュー番号の情報を表示します。
- すべてのパラメータ省略時の動作
- ポート送受信キューの情報を表示します。
[実行例]
- ポートの送信キュー指定の情報表示例を次に示します。
図4-31 ポートの送信キュー指定の情報表示結果
> show qos queueing interface 1/1 outbound Date 20XX/04/16 12:00:00 UTC NIF1/Port1 (outbound) Max_Queue=8, Rate=100Mbit/s, Schedule_mode=pq Queue1: Qlen=0, Peak_Qlen=51, Limit_Qlen=255, Drop_mode=tail_drop send_pkt discard_pkt send_byte total 3203665 0 4625.6M : : Queue8: Qlen=0, Peak_Qlen=5, Limit_Qlen=255, Drop_mode=tail_drop send_pkt discard_pkt send_byte total 3209301 0 4625.9M > 注 統計カウンタの存在しない項目は"-"表示となります。
[表示説明]
表4-13 統計情報表示内容
表示項目 表示内容 詳細情報 意味 インタフェース情報 NIF<nif no.>/Port<port no.> (outbound) ポート送信キュー NIF<nif no.>/Port<port no.>-<port no.> (outbound) ポート送信キュー NIF<nif no.>/Port<port no.> (inbound) ポート受信キュー NIF<nif no.>/Port<port no.>-<port no.> (inbound) ポート受信キュー QoS情報 Max_Queue=<number of queue> キューの数 Rate=<rate> レガシーシェーパ機能での動作中の帯域
- オートネゴシエーション未解決(解決中を含む),または階層化シェーパNIFの場合:-
- 上記以外の場合は,レガシーシェーパのポート帯域制御の指定有無によって表示する帯域が異なります。
ポート帯域制御の指定がある場合:設定した帯域
ポート帯域制御の指定がない場合:回線速度
Schedule_mode=<schedule mode> スケジューリングのモードを表示します。スケジューリングについての詳細は,「コンフィグレーションガイド Vol.2 6.1.2 スケジューリング」を参照してください。 キュー情報 Queue<queue no.>: キュー番号 Qlen=<queue length> キューのパケットバッファ使用数 Peak_Qlen=<queue length> キューのパケットバッファ過去最大使用数 Limit_Qlen=<queue length> キューのパケットバッファ使用数限界値 Drop_mode=tail_drop 廃棄制御のモード:tail_drop 統計情報 discard キューイング優先度
- キューイング優先度数についての詳細は,コンフィグレーションガイド Vol.2 6.10 NIF種別と送信制御機能との対応の「コンフィグレーションガイド Vol.2 表6-34 NIF種別と送信制御機能との対応(2/3)」および「コンフィグレーションガイド Vol.2 表6-35 NIF種別と送信制御機能との対応(3/3)」の廃棄クラス数を参照してください。
send_pkt キューに積んだパケット数 discard_pkt キューに積まれずに廃棄したパケット数 send_byte キューに積んだパケットのバイト数(単位表記kは1024,Mは10242,Gは10243)
MACヘッダからDATAおよびPADまで(FCSは含まない)を対象とします。total 各項目の合計(単位表記kは1024,Mは10242,Gは10243)
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表4-14 show qos queueing interfaceコマンドの応答メッセージ一覧
メッセージ 内容 Can't execute this command in standby system. 本コマンドは待機系システムでは実行できません。 Can't execute. コマンドを実行できません。
active状態のBSU,CSUまたはMSUがありません。一つ以上のBSU,CSUまたはMSUがactive状態であることを確認し再実行してください。Illegal NIF -- <nif no.>. 指定NIF番号が不正です。指定パラメータを確認し再実行してください。
<nif no.> NIF番号Illegal Port -- <port no.>. 指定ポート番号が不正です。指定パラメータを確認し再実行してください。
<port no.> ポート番号Illegal Queue -- <queue no.>. 指定キュー番号が不正です。指定パラメータを確認し再実行してください。
<queue no.> キュー番号No operational port. 実行できるポートがありません。指定したNIFがactive状態であることを確認し再実行してください。
[注意事項]
なし
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