コンフィグレーションガイド Vol.2

33.1.2　ポートミラーリングの注意事項

＜この項の構成＞

(1)　他機能との共存

(2)　ポートミラーリング使用時の注意事項

(1)　他機能との共存

• モニターポートでは，ほかの機能は制限なく動作します。
• ミラーポートでは，VLAN機能およびレイヤ3通信機能が使用できません。VLAN機能を前提とするスパニングツリー，Ring Protocol，IGMP snooping/MLD snoopingなどの機能や，レイヤ3通信機能を前提とするSNMP，DHCPなどの機能も使用できません。
• ミラーポートに制御フレームが送信される機能を設定すると，コピーされたフレームのほかに設定された制御フレームが送信されます。

(2)　ポートミラーリング使用時の注意事項

• ポートミラーリングでコピーしたフレームは，ミラーポートの回線帯域を超えて出力することはできません。
• 受信したフレームのFCSが不正な場合，該当フレームはミラーリングされません。
• 送信フレームのミラーリングでは，次に示す動作をすることがあります。
  
  • モニターポートから送信されるフレームの順序と異なる順序で送信される
  • モニターポートから送信されるフレームがミラーリングされない
  • 廃棄するフレームがミラーリングされる
• フィルタ/QoS制御やストームコントロールを設定しているポートをモニターポートに設定できます。この場合，モニターポートでの通信に影響はありません。
• フィルタを設定したポートをミラーリングした場合，受信フレームはフィルタの設定に関係なくミラーリングされます。送信フレームは廃棄対象のフレームがミラーリングされません。
• 送信フレームのミラーリングでは，ソフトウェアで送信するフレーム（自発，IPオプション付きパケットなど）を含めて，すべてのユーザ通信パケットをミラーリングします。本装置が送信する一部の制御フレームはミラーリングしません。受信フレームのミラーリングでは，自宛フレームやIPオプション付きパケット，制御フレームなどを含めた，すべての受信フレームをミラーリングします。
• 階層化シェーパのポートをミラーポートにする場合は，次の条件を満たすよう設定してください。
  ［送信フレームをミラーリングする場合］
  
  • モニターポートが階層化シェーパのポートの場合，モニターポートとミラーポートで同じ設定をしてください。モニターポートがレガシーシェーパのポートの場合，ミラーポートにデフォルトユーザを設定してください。
  • 複数の階層化シェーパのポートをモニターポートに設定して一つのミラーポートへ送信する場合，すべてのモニターポートで同じ階層化シェーパの設定をしてください。
  ［受信フレームをミラーリングする場合］
  
  • デフォルトユーザのユーザリストを設定してください。
  ［送受信フレームをミラーリングする場合］
  
  • デフォルトユーザのユーザリストを設定してください。
  • モニターポートが階層化シェーパのポートの場合，モニターポートとミラーポートで同じ設定をしてください。
  • 複数の階層化シェーパのポートをモニターポートに設定して一つのミラーポートへ送信する場合，すべてのモニターポートで同じ階層化シェーパの設定をしてください。

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