コンフィグレーションガイド Vol.2

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33.1.1 ポートミラーリングの概要

ポートミラーリングは,送受信するフレームのコピーを指定した物理ポートへ送信する機能です。フレームをコピーすることをミラーリングと呼びます。この機能を利用して,ミラーリングしたフレームをアナライザなどで受信することによって,トラフィックの監視や解析ができます。

受信フレームおよび送信フレームに対するミラーリングのそれぞれの動作を次の図に示します。

図33-1 受信フレームのミラーリング

[図データ]

図33-2 送信フレームのミラーリング

[図データ]

これらの図で示すとおり,トラフィックを監視する物理ポートをモニターポートと呼び,ミラーリングしたフレームの送信先となる物理ポートをミラーポートと呼びます。

ミラーポートからはミラーリングされたフレームだけ送信されます。それ以外の自発,自宛,中継フレームは廃棄されます。ただし,制御フレームが送信される設定をした場合,設定された制御フレームは送信されます。なお,ミラーリングしたフレームは,TTL(IPv4)またはホップリミット(IPv6)を減算しないで送信されます。

また,モニターポートとミラーポートは「多対一」の設定ができ,複数のモニターポートから受信したフレームのコピーを,一つのミラーポートへ送信できます。なお,モニターポートの受信フレームと送信フレームは別のミラーポートへ送信できます。ただし,モニターポートの受信フレームを複数のミラーポートへ送信したり,モニターポートの送信フレームを複数のミラーポートへ送信したりはできません。

なお,本装置では,ミラーリングする対象フレームをサンプリングすることができ,帯域の小さいミラーポートで,多数のモニターポートや,広帯域のモニターポートをミラーリングすることができます。

ポートミラーリングに関する運用コマンドはありません。ミラーポートに接続したアナライザで,フレームがミラーリングされていることを確認してください。

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