コンフィグレーションガイド Vol.2

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25.1.2 ストームコントロール使用時の注意事項

<この項の構成>
(1) ストームの検出と回復の検出
(2) フロー制御との関連
(3) ポリシーベーススイッチングを併用した場合の動作

(1) ストームの検出と回復の検出

本装置は,受信帯域がコンフィグレーションで設定された閾値を超えたときに,ストームが発生したと判定します。ストームが発生したあと,受信帯域が閾値以下の状態が30秒続いたときに,ストームが回復したと判定します。なお,受信帯域が閾値を超えたときのフレームは廃棄せずに中継し,その後のフレームから廃棄します。

本装置のストームコントロール機能は,フロー制御の帯域制御機能を使用しています。フロー制御の帯域制御機能については,「5.4 帯域監視解説」を参照してください。ストームコントロール機能のバーストサイズは16000byteで変更できません。

受信帯域の計算では,フレーム間ギャップからFCSまでのオクテット数を使用します。運用コマンドshow interfacesやinterfacesグループMIBなどの受信オクテット数はMACヘッダからFCSまでなので,受信するフレーム当たり20オクテットの違いがあります。show interfacesコマンドで表示された受信スループットが10Mbpsで,平均受信フレーム長(MACヘッダからFCSまで)が100オクテットの場合,ストームコントロール機能での受信帯域は12Mbpsとなります。

ストーム発生時にポートを閉塞する場合は,そのポートではフレームを受信しなくなるため,ストームの回復も検出できなくなります。ストーム発生時にポートの閉塞を設定した場合は,ネットワーク監視装置などの本装置とは別の手段でストームが回復したことを確認してください。

(2) フロー制御との関連

本装置のストームコントロール機能は,フロー制御の帯域制御機能を使用するため,ストームコントロール機能とフロー制御の帯域監視を同時に使用する場合は,帯域監視ストームコントロールモードを指定せずにデフォルトで使用するか,コンフィグレーションコマンドupc-storm-control modeでupc-in-and-storm-controlパラメータを指定する必要があります。

(3) ポリシーベーススイッチングを併用した場合の動作

ストームコントロールの対象となるフレームをポリシーベーススイッチングの対象とした場合,ポリシーベーススイッチングが優先的に動作して,ポリシーベーススイッチングで設定した送信先インタフェースに中継されます。

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