コンフィグレーションガイド Vol.2

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25.1.1 ストームコントロールの概要

レイヤ2ネットワークでは,ネットワーク内にループが存在すると,ブロードキャストフレームなどがスイッチ間で無制限に中継されて,ネットワークおよび接続された機器に異常な負荷を掛けることになります。このような現象はブロードキャストストームと呼ばれ,レイヤ2ネットワークでは避けなければならない問題です。マルチキャストフレームが無制限に中継されるマルチキャストストーム,ユニキャストフレームが無制限に中継されるユニキャストストームも防止する必要があります。

ネットワークおよび接続された機器への影響を抑えるために,スイッチでフラッディング対象フレーム中継の量を制限する機能がストームコントロールです。

本装置では,ストームコントロールの対象とするフレーム種別を設定します。この設定は,装置全体で有効になります。また,イーサネットインタフェースごとに,閾値として受信する最大帯域を設定でき,その値を超えたフレームを廃棄します。閾値の設定は,ブロードキャストフレーム,マルチキャストフレーム,ユニキャストフレームの3種類のフレームのうち,ストームコントロールの対象として設定されているフレームの帯域の合計値です。

さらに,受信した帯域が閾値を超えた場合,そのポートを閉塞したり,プライベートのSNMP通知を送信したり,ログメッセージを出力したりできます。

ストームコントロールの運用コマンドはありません。

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