コンフィグレーションガイド Vol.2

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23.1.10 VRRP使用時の注意事項

<この項の構成>
(1) VRRPとGSRPとの混在利用について
(2) ADVERTISEMENTパケット送信間隔について
(3) VRRPポーリングによるマルチパス経路の監視について
(4) IPv6 VRRPとRAの連携について
(5) VRIDについて
(6) VRRP状態遷移時間について

(1) VRRPとGSRPとの混在利用について

同一装置内でVRRPとGSRPは同時に使用できません。

(2) ADVERTISEMENTパケット送信間隔について

次に示す状態の場合,本装置が送受信するVRRP ADVERTISEMENTパケットの破棄または処理遅延が発生し,状態遷移が発生するおそれがあります。状態遷移が頻発する場合は,VRRP ADVERTISEMENTパケットの送信間隔を大きい値に設定して運用してください。

(3) VRRPポーリングによるマルチパス経路の監視について

VRRPポーリング機能はマルチパス経路に対する監視ができません。

(4) IPv6 VRRPとRAの連携について

IPv6 VRRPを設定したインタフェースでRA(Router Advertisement)が有効になっている場合,RAはVRRPと連携して次のように動作します。

これによって,端末はIPv6自動構成機能で,仮想ルータをデフォルトルータとすることができます。

ただし,次のような場合,端末の動作によってはRAを使用したネットワーク運用に支障がでることがあるので注意してください。

(5) VRIDについて

仮想ルータが動作しているVLANが設定されたポート上で,ほかのVLANも動作していて,かつそのVLAN上でも仮想ルータが動作している場合,VRIDが重複しないようにしてください。

(6) VRRP状態遷移時間について

仮想ルータの状態遷移には,本装置内で同時に遷移する仮想ルータ数に応じて,次に示す状態遷移時間が必要です。

仮想ルータのアクセプトモードが無効の場合の目安値
仮想ルータ数が512未満では1秒,1024以上では2秒以上

仮想ルータのアクセプトモードが有効の場合の目安値
仮想ルータ数が128未満では1秒,512以上では2秒以上

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