コンフィグレーションガイド Vol.2
DHCP snooping有効時に,受信するDHCPパケットを監視するとき,設定した受信レートを超えたDHCPパケットを廃棄する機能です。
受信レートはコンフィグレーションコマンドip dhcp snooping limit rateで設定します。本コマンドを設定していない場合は,受信レートを制限しません。
DHCPパケットの受信レート制限は,本装置が受信するすべてのDHCPパケットを対象にします。
受信レートを超えたDHCPパケットは廃棄し,運用ログ情報を採取します。ただし,SNMP通知は送信しません。なお,運用ログ情報は運用コマンドshow ip dhcp snooping loggingで確認できます。
- <この項の構成>
- (1) CPUに転送するパケット数
- (2) 運用ログ情報の採取契機
(1) CPUに転送するパケット数
CPUに転送するパケット数を次に示します。
(a) AX6700Sの場合
CPUに転送するパケット数は,運用系BSUの枚数によって異なります。運用系BSU枚数別の,CPUに転送するパケットの最大数を次の表に示します。
表15-3 CPUに転送するパケットの最大数
運用系BSU枚数 CPUに転送するパケットの最大数 1枚 設定値の約2倍 2枚 設定値の約4倍 3枚 設定値の約6倍 (b) AX6600Sの場合
CPUに転送するパケット数は,運用系PSPの数によって異なります。運用系PSP数別の,CPUに転送するパケットの最大数を次の表に示します。
表15-4 CPUに転送するパケットの最大数
運用系PSP数 CPUに転送するパケットの最大数 1 設定値 2 設定値の約2倍 (c) AX6300Sの場合
CPUに転送するパケットの最大数は,運用系MSUが1枚だけなので,設定値と同じになります。
(2) 運用ログ情報の採取契機
運用ログ情報はコンフィグレーションで設定した受信レートを超過したときに,「超過検出」イベントを採取します。
「超過検出」イベントを採取後30秒間は,レート超過によってパケットを廃棄してもイベントを採取しません。
DHCPパケット受信レートの運用ログ情報の採取契機を次の図に示します。
図15-6 DHCPパケット受信レートの運用ログ情報の採取契機
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