コンフィグレーションガイド Vol.2

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11.1.3 ダイナミックVLANモードのコンフィグレーション

<この項の構成>
(1) ローカル認証方式の基本的な設定
(2) RADIUS認証方式の基本的な設定
(3) RADIUS認証方式+認証前に外部DHCPサーバ使用時の設定

(1) ローカル認証方式の基本的な設定

ローカル認証方式を使用する際の基本的な設定を次の図に示します。なお,端末のIPアドレスは,認証前は本装置内DHCPサーバから配布し,認証後は外部DHCPサーバから配布します。

さらに,認証前VLANと認証後VLAN間の通信を禁止するフィルタを設定します。

図11-3 ダイナミックVLANモードのローカル認証方式の基本構成

[図データ]

(a) 認証ポートの設定

[設定のポイント]
Web認証で使用するポートを設定します。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# interface gigabitethernet 1/4
    (config-if)# switchport mode mac-vlan
    (config-if)# switchport mac vlan 50
    (config-if)# switchport mac native vlan 10
    (config-if)# web-authentication port
    (config-if)# exit
    認証を行う端末が接続されているポートにMAC VLANとWeb認証を設定します。
     
  2. (config)# interface range gigabitethernet 1/9-10
    (config-if-range)# switchport mode access
    (config-if-range)# switchport access vlan 50
    (config-if-range)# exit
    認証後にアクセスするネットワークのポートを指定します。
     

(b) VLANインタフェースにIPアドレスを設定

[設定のポイント]
認証前VLANおよび認証後VLANにIPアドレスを設定します。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# interface vlan 10
    (config-if)# ip address 192.168.10.254 255.255.255.0
    (config-if)# exit
    (config)# interface vlan 50
    (config-if)# ip address 192.168.50.254 255.255.255.0
    (config-if)# exit
    認証前VLANと認証後VLANに各IPアドレスを設定します。
     

(c) Web認証の設定

[設定のポイント]
Web認証のコンフィグレーションコマンドを設定してWeb認証を有効にします。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# web-authentication ip address 10.10.10.1
    Web認証専用のIPアドレス(IPv4アドレス)を設定します。
     
  2. (config)# web-authentication system-auth-control
    Web認証を起動します。
     

(2) RADIUS認証方式の基本的な設定

RADIUS認証方式を使用する際の基本的な設定を次の図に示します。なお,端末のIPアドレスは,認証前は本装置内DHCPサーバから配布し,認証後は外部DHCPサーバから配布します。

さらに,認証前VLANと認証後VLAN間の通信を禁止するフィルタを設定します。

図11-4 ダイナミックVLANモードのRADIUS認証方式の基本構成

[図データ]

(a) 認証ポートの設定

[設定のポイント]
Web認証で使用するポートを設定します。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# interface gigabitethernet 1/4
    (config-if)# switchport mode mac-vlan
    (config-if)# switchport mac vlan 50
    (config-if)# switchport mac native vlan 10
    (config-if)# web-authentication port
    (config-if)# exit
    認証を行う端末が接続されているポートにMAC VLANとWeb認証を設定します。
     
  2. (config)# interface range gigabitethernet 1/9-10
    (config-if-range)# switchport mode access
    (config-if-range)# switchport access vlan 50
    (config-if-range)# exit
    認証後にアクセスするネットワークのポートを指定します。
     

(b) VLANインタフェースにIPアドレスを設定

[設定のポイント]
認証前VLANおよび認証後VLANにIPアドレスを設定します。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# interface vlan 10
    (config-if)# ip address 192.168.10.254 255.255.255.0
    (config-if)# exit
    (config)# interface vlan 50
    (config-if)# ip address 192.168.50.254 255.255.255.0
    (config-if)# exit
    認証前VLANと認証後VLANに各IPアドレスを設定します。
     

(c) Web認証の設定

[設定のポイント]
Web認証のコンフィグレーションコマンドを設定してWeb認証を有効にします。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# web-authentication ip address 10.10.10.1
    Web認証専用のIPアドレス(IPv4アドレス)を設定します。
     
  2. (config)# aaa authentication web-authentication default group radius
    (config)# radius-server host 192.168.10.200 key "webauth"
    ユーザ認証をRADIUSサーバで行うためのIPアドレスとRADIUS鍵を設定します。
     
  3. (config)# web-authentication system-auth-control
    Web認証を起動します。
     

(3) RADIUS認証方式+認証前に外部DHCPサーバ使用時の設定

RADIUS認証方式で認証前および認証後に,端末のIPアドレスをそれぞれの外部DHCPサーバから配布する際の構成を次に示します。

さらに,認証前VLANと認証後VLAN間の通信を禁止するフィルタを設定します。

図11-5 ダイナミックVLANモードのRADIUS認証方式+外部DHCPサーバ使用時の構成

[図データ]

(a) 認証ポートの設定

[設定のポイント]
Web認証で使用するポートを設定します。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# interface gigabitethernet 1/4
    (config-if)# switchport mode mac-vlan
    (config-if)# switchport mac vlan 50
    (config-if)# switchport mac native vlan 10
    (config-if)# web-authentication port
    (config-if)# exit
    認証を行う端末が接続されているポートにMAC VLANとWeb認証を設定します。
     
  2. (config)# interface range gigabitethernet 1/9-10
    (config-if-range)# switchport mode access
    (config-if-range)# switchport access vlan 50
    (config-if-range)# exit
    認証後にアクセスするネットワークのポートを指定します。
     

(b) VLANインタフェースにIPアドレスを設定

[設定のポイント]
認証前VLANおよび認証後VLANにIPアドレスを設定します。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# interface vlan 10
    (config-if)# ip address 192.168.10.254 255.255.255.0
    (config-if)# exit
    (config)# interface vlan 50
    (config-if)# ip address 192.168.50.254 255.255.255.0
    (config-if)# exit
    認証前VLANと認証後VLANに各IPアドレスを設定します。
     

(c) Web認証の設定

[設定のポイント]
Web認証のコンフィグレーションコマンドを設定してWeb認証を有効にします。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# web-authentication ip address 10.10.10.1
    Web認証専用のIPアドレス(IPv4アドレス)を設定します。
     
  2. (config)# aaa authentication web-authentication default group radius
    (config)# radius-server host 192.168.10.200 key "webauth"
    ユーザ認証をRADIUSサーバで行うためのIPアドレスとRADIUS鍵を設定します。
     
  3. (config)# web-authentication system-auth-control
    Web認証を起動します。
     

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