コンフィグレーションガイド Vol.2

[目次][索引][前へ][次へ]


10.5.2 RADIUSサーバの準備

Web認証のRADIUS認証方式を使用するに当たっては,事前にRADIUSサーバの設定が必要です。

また,本装置のWeb認証機能が使用するRADIUSの属性を示します。

<この項の構成>
(1) RADIUSサーバの設定
(2) Web認証が使用するRADIUS属性

(1) RADIUSサーバの設定

ユーザごとにユーザID,パスワード,VLAN IDなどのユーザ情報をRADIUSサーバに設定します。なお,RADIUSサーバの詳細な設定方法については,使用するRADIUSサーバの説明書を参照してください。

ユーザごとのVLAN IDは次のように設定します。

  1. Tunnel-TypeにVirtual LANs(VLAN)を設定(値13)します。
  2. Tunnel-Medium-Type に6を設定します。
  3. Tunnel-Private-Group-IDにVLAN IDを次の形式で設定します。

ユーザIDとパスワードには文字数1〜16文字で,次の文字が使用できます。

また,認証方式としてPAPを設定します。

(2) Web認証が使用するRADIUS属性

Web認証が使用するRADIUSの属性を次の表に示します。

表10-3 認証で使用する属性名(その1 Access-Request)

属性名 Type値 説明
User-Name 1 ユーザ名を指定します。
User-Password 2 ユーザパスワードを指定します。
NAS-IP-Address 4 ループバックインタフェースのIPアドレス指定時はループバックインタフェースのIPアドレスを格納し,指定されていなければRADIUSサーバと通信するインタフェースのIPアドレスを格納します。
Service-Type 6 Framed(2)を設定します。
Calling-Station-Id 31 認証端末のMACアドレス(小文字ASCII,“-”区切り)を指定します。
例:00-12-e2-12-34-56
NAS-Identifier 32 固定VLANモード時に認証端末を収容しているVLAN IDを数字文字列で指定します。
例:VLAN ID 100の場合 100
ダイナミックVLANモードおよびレガシーモードでは,コンフィグレーションコマンドhostnameで指定された装置名を指定します。
NAS-Port-Type 61 Virtual(5)を設定します
NAS-IPv6-Address 95 ループバックインタフェースのIPv6アドレス指定時はループバックインタフェースのIPv6アドレスを格納し,指定されていなければRADIUSサーバと通信するインタフェースのIPv6アドレスを格納します。ただし,IPv6リンクローカルアドレスで通信する場合は,ループバックインタフェースのIPv6アドレス設定の有無にかかわらず,送信インタフェースのIPv6リンクローカルアドレスを格納します。

表10-4 認証で使用する属性名(その2 Access-Accept)

属性名 Type値 説明
Service-Type 6 Framed(2)が返却される:Web認証ではチェックしません。
Reply-Message 18 (未使用)
Tunnel-Type 64 ダイナミックVLANモードおよびレガシーモード時に使用します。
VLANを示す13であるかをチェックします。
固定VLANモード時は使用しません。
Tunnel-Medium-Type 65 ダイナミックVLANモードおよびレガシーモード時に使用します。
IEEE802.1Xと同様の値6のTunnel-Medium-Typeであるかをチェックします。
固定VLANモード時は使用しません。
Tunnel-Private-Group-Id 81 ダイナミックVLANモードおよびレガシーモード時に使用します。
VLANを表す数字文字列,または“VLANxx”
xxはVLAN IDを表します。
ただし,先頭の1オクテットの内容が0x00〜0x1fの場合は,Tagを表しているので,この場合は2オクテット目からの値がVLANを表します。また,先頭の1オクテットの内容が0x20以上の場合は,先頭からVLANを表します。
固定VLANモード時は使用しません。

表10-5 RADIUS Accountingで使用する属性名

属性名 Type値 説明
User-Name 1 利用者のユーザ名称を格納します。
NAS-IP-Address 4 NASのIPアドレスを格納します。
ループバックインタフェースのIPアドレス設定時は,ループバックインタフェースのIPアドレスを格納します。なお,上記以外はサーバと通信するインタフェースのIPアドレスを格納します。
Service-Type 6 Framed(2)を設定します
Calling-Station-Id 31 端末のMACアドレス(小文字ASCII,“-”区切り)を設定します。
例:00-12-e2-12-34-56
NAS-Identifier 32 固定VLANモード時に認証端末を収容しているVLAN IDを数字文字列で設定します。
例:VLAN ID 100の場合 100
ダイナミックVLANモードおよびレガシーモードでは,コンフィグレーションコマンドhostnameで指定された装置名を指定します。
Acct-Status-Type 40 ログイン時にStart(1),ログアウト時にStop(2)を格納します。
Acct-Delay-Time 41 イベント発生時から送信するまでに必要とした時間(秒)を格納します。
Acct-Session-Id 44 Accounting情報を識別するID(ログイン,ログアウトに関しては同じ値です。系切替時には引き継がれません)。
Acct-Authentic 45 ユーザがどのように認証されたかを示すRADIUS,Localのどちらかを格納します。
Acct-Session-Time 46 ログイン後ログアウトするまでの時間(秒)を格納します。
NAS-Port-Type 61 Virtual(5)を設定します。
NAS-IPv6-Address 95 NASのIPv6アドレスを格納します。
ループバックインタフェースのIPv6アドレス設定時は,ループバックインタフェースのIPv6アドレスを格納します。なお,上記以外はサーバと通信するインタフェースのIPv6アドレスを格納します。ただし,IPv6リンクローカルアドレスで通信する場合は,ループバックインタフェースのIPv6アドレス設定の有無にかかわらず,送信インタフェースのIPv6リンクローカルアドレスを格納します。

注※ Ver.11.9.Hで変更しました。Ver.11.9.Hより前はプロセスIDを格納します。


[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

All Rights Reserved, Copyright(C), 2006, 2018, ALAXALA Networks, Corp.