コンフィグレーションガイド Vol.2

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5.11.3 フローに対するユーザの設定

特定のフローに対してユーザを設定します。

階層化シェーパでユーザを設定します。フローに対するユーザでは,階層化シェーパで設定したユーザと同じユーザを設定します。

<この項の構成>
(1) 階層化シェーパのユーザ設定
(2) フロー制御の優先度決定でのユーザ指定

(1) 階層化シェーパのユーザ設定

[設定のポイント]
ユーザ帯域制御,スケジューリングを設定したユーザリストを作成し,ポート1/8に対して設定します。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# shaper user-list USER-LIST1 1 peak-rate 10M min-rate 5M weight 1 pq
    ユーザリスト(USER-LIST1)を作成します。最大帯域10Mbps,最低帯域5Mbps,重み1,スケジューリング(PQ)を設定します。
     
  2. (config)# interface gigabitethernet 1/8
    ポート1/8のインタフェースモードに移行します。
     
  3. (config-if)# shaper user 10 list USER-LIST1
    ユーザID 10にユーザリスト(USER-LIST1)を指定し,ユーザID 10を有効にします。
     

(2) フロー制御の優先度決定でのユーザ指定

[設定のポイント]
フレーム送信時に宛先IPアドレスによってフロー検出を行い,階層化シェーパ情報で有効にしたユーザを指定します。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# ip qos-flow-list QOS-LIST1
    IPv4 QoSフローリスト(QOS-LIST1)を作成します。本リストを作成することによって,IPv4 QoSフローリストモードに移行します。
     
  2. (config-ip-qos)# qos ip any host 192.168.100.10 action user 10
    192.168.100.10のIPアドレスを宛先とし,ユーザID 10のIPv4 QoSフローリストを設定します。
     
  3. (config-ip-qos)# exit
    IPv4 QoSフローリストモードからグローバルコンフィグレーションモードに戻ります。
     
  4. (config)# interface gigabitethernet 1/8
    ポート1/8のインタフェースモードに移行します。
     
  5. (config-if)# ip qos-flow-group QOS-LIST1 out layer2-forwarding
    送信側にレイヤ2中継を対象とするIPv4 QoSフローリスト(QOS-LIST1)を有効にします。
     

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