コンフィグレーションガイド Vol.2

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5.10.6 優先度決定使用時の注意事項

<この項の構成>
(1) 優先度決定での動作の優先順位
(2) DSCP書き換えとDSCPマッピングを同時に指定した場合の動作
(3) 直接指定とDSCPマッピングの動作
(4) NH1G-16S,NH1G-48Tでの優先度決定について【AX6300S】
(5) 階層化シェーパで設定されていないユーザ宛てフレームについて
(6) VLANユーザマッピングのサポートNIF
(7) VLANユーザマッピングとVLAN拡張機能のTag変換を併用した場合の動作
(8) フロー検出拡張モードでのDSCPマッピング

(1) 優先度決定での動作の優先順位

(a) 出力優先度とキューイング優先度の決定での優先順位

出力優先度とキューイング優先度は,直接指定,DSCPマッピング,またはVLANユーザマッピングのどれかの動作で決定します。優先度を決定する場合の優先順位を次に示します。優先順位が高いのは,数字が小さい方です。

  1. 装置に設定した,VLANユーザマッピング(送信側のNIFが階層化シェーパ機能をサポートしている場合)
  2. 送信インタフェースに設定した,出力優先度とキューイング優先度の直接指定,またはDSCPマッピング
  3. 受信インタフェースに設定した,出力優先度とキューイング優先度の直接指定,またはDSCPマッピング

(b) 階層化シェーパのユーザの決定での優先順位

階層化シェーパのユーザは,ユーザ指定またはVLANユーザマッピングのどちらかの動作で決定します。ユーザを決定する場合の優先順位を次に示します。優先順位が高いのは,数字が小さい方です。

  1. 装置に設定した,VLANユーザマッピング
  2. 送信インタフェースに設定した,階層化シェーパのユーザ指定
  3. 受信インタフェースに設定した,階層化シェーパのユーザ指定

(2) DSCP書き換えとDSCPマッピングを同時に指定した場合の動作

受信インタフェースにDSCP書き換えを実施するフロー検出,送信インタフェースにDSCPマッピングを実施するフロー検出を設定し,送受信インタフェースそれぞれに一致した場合は,DSCP書き換え後のDSCP値に従って出力優先度とキューイング優先度を決定します。

(3) 直接指定とDSCPマッピングの動作

一つの受信または送信インタフェースに対して,直接指定とDSCPマッピングは同時に実施できません。

(4) NH1G-16S,NH1G-48Tでの優先度決定について【AX6300S】

本NIFでは,優先度決定はサポートしていません。

(5) 階層化シェーパで設定されていないユーザ宛てフレームについて

フレーム送信時のNIFが階層化シェーパ機能をサポートしていても,優先度決定で決定されたユーザが階層化シェーパで設定されていない場合,送信制御のシェーパでフレームが廃棄されます。

(6) VLANユーザマッピングのサポートNIF

階層化シェーパ機能をサポートしているNIFでサポートしています。

6.10.2 階層化シェーパ機能サポートNIF」を参照してください。

(7) VLANユーザマッピングとVLAN拡張機能のTag変換を併用した場合の動作

Tag変換によって変換されたVLAN IDと一致するユーザIDにマッピングされます。

(8) フロー検出拡張モードでのDSCPマッピング

advance qos-flow-listをインタフェースに適用した場合,そのQoSエントリは非IPパケットおよびIPパケットの両方をフロー検出の対象にします。しかし,動作にDSCPマッピングを設定したQoSエントリは,IPパケットだけをフロー検出の対象にします。そのため,非IPパケットはフロー検出の対象外となり,統計情報はカウントされません。

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