コンフィグレーションガイド Vol.2
- <この項の構成>
- (1) 優先度決定での動作の優先順位
- (2) DSCP書き換えとDSCPマッピングを同時に指定した場合の動作
- (3) 直接指定とDSCPマッピングの動作
- (4) NH1G-16S,NH1G-48Tでの優先度決定について【AX6300S】
- (5) 階層化シェーパで設定されていないユーザ宛てフレームについて
- (6) VLANユーザマッピングのサポートNIF
- (7) VLANユーザマッピングとVLAN拡張機能のTag変換を併用した場合の動作
- (8) フロー検出拡張モードでのDSCPマッピング
(1) 優先度決定での動作の優先順位
(a) 出力優先度とキューイング優先度の決定での優先順位
出力優先度とキューイング優先度は,直接指定,DSCPマッピング,またはVLANユーザマッピングのどれかの動作で決定します。優先度を決定する場合の優先順位を次に示します。優先順位が高いのは,数字が小さい方です。
- 装置に設定した,VLANユーザマッピング(送信側のNIFが階層化シェーパ機能をサポートしている場合)
- 送信インタフェースに設定した,出力優先度とキューイング優先度の直接指定,またはDSCPマッピング
- 受信インタフェースに設定した,出力優先度とキューイング優先度の直接指定,またはDSCPマッピング
(b) 階層化シェーパのユーザの決定での優先順位
階層化シェーパのユーザは,ユーザ指定またはVLANユーザマッピングのどちらかの動作で決定します。ユーザを決定する場合の優先順位を次に示します。優先順位が高いのは,数字が小さい方です。
- 装置に設定した,VLANユーザマッピング
- 送信インタフェースに設定した,階層化シェーパのユーザ指定
- 受信インタフェースに設定した,階層化シェーパのユーザ指定
(2) DSCP書き換えとDSCPマッピングを同時に指定した場合の動作
受信インタフェースにDSCP書き換えを実施するフロー検出,送信インタフェースにDSCPマッピングを実施するフロー検出を設定し,送受信インタフェースそれぞれに一致した場合は,DSCP書き換え後のDSCP値に従って出力優先度とキューイング優先度を決定します。
(3) 直接指定とDSCPマッピングの動作
一つの受信または送信インタフェースに対して,直接指定とDSCPマッピングは同時に実施できません。
(4) NH1G-16S,NH1G-48Tでの優先度決定について【AX6300S】
本NIFでは,優先度決定はサポートしていません。
(5) 階層化シェーパで設定されていないユーザ宛てフレームについて
フレーム送信時のNIFが階層化シェーパ機能をサポートしていても,優先度決定で決定されたユーザが階層化シェーパで設定されていない場合,送信制御のシェーパでフレームが廃棄されます。
(6) VLANユーザマッピングのサポートNIF
階層化シェーパ機能をサポートしているNIFでサポートしています。
「6.10.2 階層化シェーパ機能サポートNIF」を参照してください。
(7) VLANユーザマッピングとVLAN拡張機能のTag変換を併用した場合の動作
Tag変換によって変換されたVLAN IDと一致するユーザIDにマッピングされます。
(8) フロー検出拡張モードでのDSCPマッピング
advance qos-flow-listをインタフェースに適用した場合,そのQoSエントリは非IPパケットおよびIPパケットの両方をフロー検出の対象にします。しかし,動作にDSCPマッピングを設定したQoSエントリは,IPパケットだけをフロー検出の対象にします。そのため,非IPパケットはフロー検出の対象外となり,統計情報はカウントされません。
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