コンフィグレーションガイド Vol.1

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16.2.4 ジャンボフレームの設定

イーサネットインタフェースのMTUは規格上1500オクテットです。本装置は,ジャンボフレームを使用してMTUを拡張し,一度に転送するデータ量を大きくすることでスループットを向上できます。

ジャンボフレームを使用するポートではMTUを設定します。本装置は,設定されたMTUにVLAN Tagが一つ付いているフレームを送受信できるようになります。

ポートのMTUの設定値は,ネットワークおよび相手装置と合わせて決定します。VLANトンネリングなどで,VLAN Tagが二つ付く場合は,そのフレームを送受信できるように,MTUの値に4を加えた値を設定します。

<この項の構成>
(1) ポート単位のMTUの設定
(2) 全ポート共通のMTUの設定

(1) ポート単位のMTUの設定

[設定のポイント]
ポート1/10のポートのMTUを8192オクテットに設定します。この設定によって,8210オクテットまでのジャンボフレームを送受信できるようになります。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# interface gigabitethernet 1/10
    (config-if)# shutdown
    (config-if)# mtu 8192
    ポートのMTUを8192オクテットに設定します。
     
  2. (config-if)# no shutdown
     

[注意事項]
  • コンフィグレーションでポートのMTUを設定していても,10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重で接続する場合(オートネゴシエーションの結果が10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重になった場合も含みます)は,ポートのMTUは1500オクテットになります。
  • サポートするジャンボフレーム長に制限があるNIFを次の表に示します。これらのNIFでジャンボフレームを使用する場合は,ポートのMTUを「MTU長の上限」に示す値以下で設定してください。また,装置内で該当ポートと同じVLANに収容されるすべてのポートのMTUも同様に設定してください。

    表16-6 ジャンボフレーム長の上限(FCSを含まない)とMTU長の上限

    NIF略称 ジャンボフレーム長の上限(FCSを含まない) MTU長の上限
    NK1GS-8M 2000 1982
    NH1G-16S 4092 4074
    NH1G-48T 4092 4074
    NH1GS-6M 2000 1982

(2) 全ポート共通のMTUの設定

[設定のポイント]
本装置の全イーサネットインタフェースでポートのMTUを4096オクテットに設定します。この設定によって,4114オクテットまでのジャンボフレームを送受信できるようになります。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# system mtu 4096
    装置の全ポートで,ポートのMTUを4096オクテットに設定します。
     

[注意事項]
  • コンフィグレーションでポートのMTUを設定していても,10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重で接続する場合(オートネゴシエーションの結果が10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重になった場合も含みます)は,ポートのMTUは1500オクテットになります。
  • サポートするジャンボフレーム長に制限があるNIFを「表16-6 ジャンボフレーム長の上限(FCSを含まない)とMTU長の上限」に示します。これらのNIFでジャンボフレームを使用する場合は,ポートのMTUを「MTU長の上限」に示す値以下で設定してください。また,装置内で該当ポートと同じVLANに収容されるすべてのポートのMTUも同様に設定してください。

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