コンフィグレーションガイド Vol.1
イーサネットインタフェースのMTUは規格上1500オクテットです。本装置は,ジャンボフレームを使用してMTUを拡張し,一度に転送するデータ量を大きくすることでスループットを向上できます。
ジャンボフレームを使用するポートではMTUを設定します。本装置は,設定されたMTUにVLAN Tagが一つ付いているフレームを送受信できるようになります。
ポートのMTUの設定値は,ネットワークおよび相手装置と合わせて決定します。VLANトンネリングなどで,VLAN Tagが二つ付く場合は,そのフレームを送受信できるように,MTUの値に4を加えた値を設定します。
- <この項の構成>
- (1) ポート単位のMTUの設定
- (2) 全ポート共通のMTUの設定
(1) ポート単位のMTUの設定
- [設定のポイント]
- ポート1/10のポートのMTUを8192オクテットに設定します。この設定によって,8210オクテットまでのジャンボフレームを送受信できるようになります。
- [コマンドによる設定]
- (config)# interface gigabitethernet 1/10
(config-if)# shutdown
(config-if)# mtu 8192
ポートのMTUを8192オクテットに設定します。
- (config-if)# no shutdown
- [注意事項]
- コンフィグレーションでポートのMTUを設定していても,10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重で接続する場合(オートネゴシエーションの結果が10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重になった場合も含みます)は,ポートのMTUは1500オクテットになります。
- サポートするジャンボフレーム長に制限があるNIFを次の表に示します。これらのNIFでジャンボフレームを使用する場合は,ポートのMTUを「MTU長の上限」に示す値以下で設定してください。また,装置内で該当ポートと同じVLANに収容されるすべてのポートのMTUも同様に設定してください。
表16-6 ジャンボフレーム長の上限(FCSを含まない)とMTU長の上限
NIF略称 ジャンボフレーム長の上限(FCSを含まない) MTU長の上限 NK1GS-8M 2000 1982 NH1G-16S 4092 4074 NH1G-48T 4092 4074 NH1GS-6M 2000 1982
(2) 全ポート共通のMTUの設定
- [設定のポイント]
- 本装置の全イーサネットインタフェースでポートのMTUを4096オクテットに設定します。この設定によって,4114オクテットまでのジャンボフレームを送受信できるようになります。
- [コマンドによる設定]
- (config)# system mtu 4096
装置の全ポートで,ポートのMTUを4096オクテットに設定します。
- [注意事項]
- コンフィグレーションでポートのMTUを設定していても,10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重で接続する場合(オートネゴシエーションの結果が10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重になった場合も含みます)は,ポートのMTUは1500オクテットになります。
- サポートするジャンボフレーム長に制限があるNIFを「表16-6 ジャンボフレーム長の上限(FCSを含まない)とMTU長の上限」に示します。これらのNIFでジャンボフレームを使用する場合は,ポートのMTUを「MTU長の上限」に示す値以下で設定してください。また,装置内で該当ポートと同じVLANに収容されるすべてのポートのMTUも同様に設定してください。
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