コンフィグレーションガイド Vol.1
時間帯を指定して省電力機能を実行する場合はスケジューリングをします。スケジューリングでは,実行する省電力機能の組み合わせと実施したい時間帯を指定できます。これらの指定によって,開始時刻になると,自動的に省電力機能が実行されます。また,すでに実行中の省電力機能をある時間帯だけ無効にするスケジューリングもできます。なお,省電力のスケジュールを設定している時間帯をスケジュール時間帯,スケジュールを設定していない時間帯を通常時間帯と呼びます。
- <この項の構成>
- (1) スケジュールに指定できる省電力機能
- (2) スケジュールの時刻指定方法
(1) スケジュールに指定できる省電力機能
スケジュールは,実行する省電力機能と実施する時間帯で設定します。スケジュールに指定できる省電力機能を次に示します。スケジューリングの際には,これらの機能の中から目的に合わせて一つまたは複数選択し,同時に実行する機能の組み合わせを決めます。
なお,スケジュールで設定できる機能の組み合わせは,装置単位で1組だけです。
- BSU/PSPの電力制御
- BSU/PSP,およびNIFの電力制御※1
- NIFまたはポートの電力供給OFF,またはどちらも電源供給OFF
- 待機系BSU/PSPの電力供給OFF※2
- 待機系NIFの電力供給OFF
- NIFポートのLED消灯
注※1 装置の再起動を行うため,起動が完了するまで本装置を経由する通信が停止します。
注※2 コールドスタンバイ2だけ指定できます。
(2) スケジュールの時刻指定方法
省電力で運用する時間帯をスケジュール時間帯として,開始と終了の時刻で指定します。時間帯の指定方法を次に示します。
- 日時で時間帯を指定して省電力にする
- 曜日と時刻で時間帯を指定して省電力にする
- 毎日の時間帯を指定して省電力にする
- 時間帯を指定して省電力スケジュールを無効にする
スケジューリングの際には,これらの指定方法を組み合わせて設定できるため,さまざまな時間帯で省電力機能を有効にしたり,無効にしたりできます。なお,開始時刻から終了時刻,および終了時刻から開始時刻は,30分以上の間隔が必要です。
(a) 日時で時間帯を指定して省電力にする
省電力に設定したい,開始と終了の日付および時刻を指定します。
- 例:
- 2009年4月2日から5日までは業務システムの稼働が低減します。稼働低減に合わせて,2009年4月1日20時から2009年4月6日8時までを省電力にするスケジュールを指定します。動作スケジュールを次の図に示します。
図14-10 省電力スケジュール(特定の日付)
(b) 曜日と時刻で時間帯を指定して省電力にする
省電力に設定したい,開始と終了の曜日および時刻を指定します。
- 例:
- 毎週土曜日と日曜日は休日となっていて,その間は業務システムの稼働が低減します。稼働低減に合わせて,毎週金曜日20時から毎週月曜日8時までを省電力にするスケジュールを指定します。動作スケジュールを次の図に示します。
図14-11 省電力スケジュール(特定の曜日)
(c) 毎日の時間帯を指定して省電力にする
省電力に設定したい,開始と終了の時刻を指定します。
- 例:
- 通常業務は毎日8時30分から17時までとなっているため,業務システムを8時から20時まで通常の電力で運用します。毎日20時から翌日の8時までを省電力にするスケジュールを指定します。動作スケジュールを次の図に示します。
図14-12 省電力スケジュール(毎日)
(d) 時間帯を指定して省電力スケジュールを無効にする
すでに省電力機能がスケジュールされている時間帯の,スケジュールの実行を無効にできます。実行を無効にしたい開始と終了の時刻を指定します。特定の日付,特定の曜日,および毎日の特定時間で無効にする時間帯を指定できます。
- 例:
- 毎週土曜日と日曜日は休日のため,毎週金曜日20時から毎週月曜日8時までを省電力にするスケジュールが指定してあります。ただし,業務システムのバッチ処理を行うために2009年4月4日16時から20時までを通常の電力で運用します。動作スケジュールを次の図に示します。
図14-13 省電力スケジュール(無効設定)
All Rights Reserved, Copyright(C), 2006, 2018, ALAXALA Networks, Corp.