コンフィグレーションガイド Vol.1
ネットワークの使用量の増加に備え,収容ポートの帯域を増やしているケースでは,増やしたポート帯域分の電力も消費しています。本装置では,省電力機能によって,不要に消費される電力を抑えられます。
- <この項の構成>
- (1) サポートする省電力機能
- (2) 目的に応じた省電力機能の選択
(1) サポートする省電力機能
装置モデルごとの省電力機能サポート一覧を次の表に示します。本装置では,これらの省電力機能を次のように動作させられます。
- 常時動作させる
- スケジューリングによって時間帯を限定して動作させる
- トラフィック量の変化に応じて動作させる
表14-1 装置モデルごとの省電力機能サポート一覧
省電力機能 AX6708S AX6604S
AX6608SAX6304S
AX6308SBSU/PSPの電力制御※1 ○ ○ × BSU/PSP・NIFの電力制御※2 ○ ○ ○ NIFおよびポートの電力供給OFF ○ ○ ○ 待機系BSU/PSPの電力供給OFF※1 ○ ○ × 待機系NIFの電力供給OFF※3 ○ ○ × NIFポートのLED消灯 ○ ○ ○ 省電力機能のスケジューリング ○ ○ × トラフィック量による省電力機能 ○ ○ × (凡例)○:サポート ×:未サポート
- 注※1
- BSU/CSUが2枚以上必要です。
- 注※2
- 装置の再起動が必要なため,起動が完了するまで本装置を経由する通信が停止します。
- 注※3
- NIFが2枚以上必要です。
(2) 目的に応じた省電力機能の選択
省電力機能は,目的に応じて,一つまたは複数の組み合わせで使用します。また,重視する項目によって,選択する省電力機能が決まります。重視する項目を次の三つに分けます。
- 可用性重視
- 通信性能重視
- 消費電力低減重視
重視項目ごとの省電力機能の組み合わせを次の表に示します。
表14-2 重視項目ごとの省電力機能の組み合わせ【AX6700S】【AX6600S】
重視項目 概要 BSU/PSPの電力制御 BSU/PSP・NIFの電力制御 NIFおよびポートの電力供給OFF 待機系BSU/PSPの電力供給OFF 待機系NIFの電力供給OFF NIFポートのLED消灯 可用性
- 電力制御のコンフィグレーションを変更する場合でも通信を継続できます。
- 障害発生時に通信をすぐに回復させます。
○ × ○ × × ○ 通信性能
- 運用系のBSU/PSPの通信性能を維持しながら,使用しない待機系を省電力にすることで消費電力を抑えます。
× × × ○ × ○ 消費電力低減
- 指定した時間帯に応じて,使用していない待機系,NIF,およびポートの電力をOFFにし,大幅に消費電力を抑えます。
- 電力制御のコンフィグレーションを変更する場合でも通信を継続できます。
○ × ○ ○ ○ ○
- トラフィック量に応じて,使用していない待機系の電力をOFFにし,大幅に消費電力を抑えます。
- 電力制御のコンフィグレーションを変更する場合でも通信を継続できます。
○ × × ○ × ○
- 使用していない待機系,NIF,およびポートの電力をOFFにし,大幅に消費電力を抑えます。
- 機能の実行には装置の再起動を伴いますが,最大の省電力効果があります。
× ○ ○ ○ ○ ○ (凡例)○:設定可 ×:設定不可
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