コンフィグレーションガイド Vol.1

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7.1.1 マネージメントポート接続

マネージメントポート(10BASE-T/100BASE-TX)のツイストペアケーブル(UTP)を使用したインタフェースについて説明します。

<この項の構成>
(1) 接続インタフェース
(2) オートネゴシエーション
(3) AUTO-MDI/MDI-X
(4) マネージメントポート使用時の注意事項

(1) 接続インタフェース

(a) マネージメントポート機能仕様

マネージメントポートはリモート運用端末を接続するためのインタフェースを提供します。マネージメントポートの機能仕様を次の表に示します。

表7-1 マネージメントポートの機能仕様

機能概要 仕様
インタフェース種別 10BASE-Tおよび100BASE-TX
オートネゴシエーション サポート
AUTO-MDI/MDI-X サポート
フローコントロール 未サポート
ジャンボフレーム 未サポート
MACおよびLLC副層制御フレーム Ethernet V2形式だけ
(802.3形式,そのほかは未サポート)
対象プロトコル IPv4 / IPv6
フィルタリング 未サポート
QoS 未サポート
マルチキャスト 未サポート

マネージメントポートでは,IPv4中継およびIPv6中継をするかどうか,コンフィグレーションで選択できます。なお,マネージメントポートに設定できないIPv4機能およびIPv6機能の仕様を次の表に示します。

表7-2 マネージメントポートのIPv4/IPv6機能仕様

機能概要 仕様
MTU 1500(固定)
サブネットブロードキャスト中継 未サポート
ICMP/ICMPv6リダイレクト 発行
IPv4ソースルーティング 中継機能が設定されている場合は中継
ProxyARP 未サポート
ローカルProxyARP 未サポート
ARP関連パラメータ 再送回数1回(固定)
再送間隔2秒(固定)
満了時間14400秒(固定)
スタティックARP/NDP 未サポート
VRRP(IPv4/IPv6)/GSRP 未サポート
uRPF 未サポート

(b) 10BASE-T/100BASE-TX自動認識(オートネゴシエーション)

マネージメントポートでは,次の自動認識機能(オートネゴシエーション)および固定接続機能をサポートしています。

コンフィグレーションでは次のモードを指定できます。接続するネットワークに合わせて設定してください。本装置のデフォルト値は,オートネゴシエーションとなります。

(c) マネージメントポートの接続仕様

本装置のコンフィグレーション指定値と相手装置の伝送速度および,全二重および半二重モードの接続仕様は「16.4 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tの解説」の「表16-8 伝送速度および,全二重および半二重モードごとの接続仕様」を参照してください。ただし,マネージメントポートでは,1000BASE-Tは使用できません。

(2) オートネゴシエーション

オートネゴシエーションは,伝送速度,および全二重または半二重モード認識について対向装置間でやり取りを行い,接続動作を決定する機能です。

本装置での接続仕様は,「16.4 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tの解説」の「表16-8 伝送速度および,全二重および半二重モードごとの接続仕様」を参照してください。ただし,マネージメントポートでは,1000BASE-Tは使用できません。また,本装置ではネゴシエーション解決できなかった場合,リンク接続されるまで接続動作を繰り返し行います。

(3) AUTO-MDI/MDI-X

AUTO-MDI/MDI-Xは,MDIとMDI-Xを自動的に切り替える機能です。これによって,クロスケーブルまたはストレートケーブルどちらでも通信できるようになります。オートネゴシエーション時だけサポートします。半二重および全二重固定時はMDIとなります。MDI/MDI-Xのピンマッピングを次の表に示します。

表7-3 MDI/MDI-Xのピンマッピング

RJ45
Pin No.
MDI MDI-X
100BASE-TX 10BASE-T 100BASE-TX 10BASE-T
1 TD+ TD+ RD+ RD+
2 TD− TD− RD− RD−
3 RD+ RD+ TD+ TD+
4 Unused Unused Unused Unused
5 Unused Unused Unused Unused
6 RD− RD− TD− TD−
7 Unused Unused Unused Unused
8 Unused Unused Unused Unused

注 10BASE-Tと100BASE-TXでは,送信(TD)と受信(RD)信号は別々の信号線を使用しています。


(4) マネージメントポート使用時の注意事項

  1. 伝送速度,または全二重および半二重モードが相手装置と不一致の場合,接続できないのでご注意ください。
  2. マネージメントポートを100BASE-TXで使用する場合,接続ケーブルはカテゴリ5以上で8芯4対のツイストペアケーブル(UTP)を使用してください。
  3. 全二重インタフェースはコリジョン検出とループバック機能を行わないことによって実現しています。このため,10BASE-Tまたは100BASE-TXを全二重インタフェース設定で使用する場合,相手接続インタフェースは必ず全二重に設定して接続してください。
  4. マネージメントポートは,リモート運用を主目的としたインタフェースです。マネージメントポートとNIFを経由する通信は250ppsを目安としてください。250ppsを大幅に超える通信環境では,動作が保障できません。

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