コンフィグレーションガイド Vol.1

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3.4.10 ネットワークの障害検出による高信頼化機能

<この項の構成>
(1) IEEE802.3ah/UDLD
(2) L2ループ検知
(3) CFM

(1) IEEE802.3ah/UDLD

IEEE802.3ah/UDLDの収容条件を次の表に示します。

表3-182 設定可能ポート数

モデル 設定可能ポート数
AX6604S 96
AX6608S 192

(2) L2ループ検知

(a) L2ループ検知フレーム送信レート

L2ループ検知のL2ループ検知フレーム送信レートを次の表に示します。

表3-183 L2ループ検知フレーム送信レート

モデル L2ループ検知フレームの送信レート(装置当たり)※1
スパニングツリー,GSRP,Ring Protocolのどれかを使用している場合 スパニングツリー,GSRP,Ring Protocolのどれも使用していない場合
AX6600Sシリーズ共通 90pps(推奨値)※2 600pps(最大値)※3

注※1
送信レートは上記の条件式に従って,自動的に600pps以内で変動します。

注※2
スパニングツリー,GSRP,Ring Protocolのどれかを使用している場合は,90pps以下に設定してください。90ppsより大きい場合,スパニングツリー,GSRP,Ring Protocolの正常動作を保障できません。

注※3
600ppsを超えるフレームは送信しません。送信できなかったフレームに該当するポートやVLANではループ障害を検知できなくなります。必ず600pps以下に設定してください。

(b) ネットワーク全体での動作可能装置数

ネットワーク全体で本機能が動作可能な装置台数は,AX6700Sシリーズ,AX6600Sシリーズ,AX6300Sシリーズの合計で64台までです。

(c) 物理ポート数

L2ループ検知を運用時の物理ポート数の収容条件を次の表に示します。

表3-184 物理ポートの収容条件

NIF略称 使用可能な物理ポート数※1
NK1G-24T PSPシングルアクト運転の場合,12ポートまで
PSPダブルアクト運転の場合,すべてのポート
NK1G-24S PSPシングルアクト運転の場合,12ポートまで
PSPダブルアクト運転の場合,すべてのポート
NK1GS-8M すべてのポート
NK10G-4RX PSPシングルアクト運転の場合,1ポートまで
PSPダブルアクト運転の場合,2ポートまで※2※3
NK10G-4RXA PSPシングルアクト運転の場合,1ポートまで
PSPダブルアクト運転の場合,2ポートまで※2※3
NK10G-8RX PSPシングルアクト運転の場合,1ポートまで
PSPダブルアクト運転の場合,2ポートまで※3※4
NK10G-8RXA PSPシングルアクト運転の場合,1ポートまで
PSPダブルアクト運転の場合,2ポートまで※3※4

注※1
収容条件を超える物理ポートを使用した場合,常時または一時的に高負荷のトラフィックが流れると,L2ループ検知フレームが廃棄されるおそれがあります。廃棄されることでループ障害の検知が遅れる場合があります。

注※2
ポート番号が1〜2,または3〜4のどちらかの範囲で使用してください。

注※3
CSUの冗長性を確保したい場合は,使用する物理ポートを1ポートまでで運用してください。

注※4
ポート番号が1〜2,3〜4,5〜6,または7〜8のどれかの範囲で使用してください。

(3) CFM

CFMの収容条件を次の表に示します。

表3-185 CFMの収容条件

モデル ドメイン数 MA数 MEP数 MIP数 CFMポート総数※1※2 リモートMEP総数※2※3
AX6600Sシリーズ共通 8/装置 192/装置 192/装置 192/装置 1024/装置 8064/装置

注※1
CFMポート総数とは,MAのプライマリVLANのうち,CFMのフレームを送信するVLANポートの総数です。

Down MEPだけのMAの場合
Down MEPのVLANポートの総数

Up MEPを含むMAの場合
プライマリVLANの全VLANポートの総数
なお,CFMポート総数は運用コマンドshow cfm summaryで確認できます。

注※2
CFMポート総数およびリモートMEP総数は,CCM送信間隔がデフォルト値のときの収容条件です。CCM送信間隔を変更すると,CFMポート総数およびリモートMEP総数の収容条件が変わります。CCM送信間隔によるCFMポート総数およびリモートMEP総数の収容条件を次の表に示します。

表3-186 CCM送信間隔による収容条件

モデル CCM送信間隔 CFMポート総数 リモートMEP総数
AX6600Sシリーズ共通 1分以上 1024/装置 8064/装置
10秒 256/装置 4032/装置
1秒 192/装置 400/装置

注※3
リモートMEP総数とは,自装置以外のMEPの総数です。MEPからのCCM受信性能に影響します。リモートMEP総数は運用コマンドshow cfm remote-mepで確認できます。

 

表3-187 CFMの物理ポートおよびチャネルグループの収容条件

モデル MEP・MIPを設定可能な物理ポートおよびチャネルグループの総数
AX6600Sシリーズ共通 全ポート

注※
MEP・MIPは同一ポートに対して複数設定できます。チャネルグループの場合は,チャネルグループ単位で1ポートと数えます。

表3-188 CFMのデータベース収容条件

モデル MEP CCM
データベース
エントリ数
MIP CCM
データベース
エントリ数
Linktrace
データベース
エントリ数
AX6600Sシリーズ共通 63/MEP 12288/装置 1024/装置

注※
1ルート当たり256装置の情報を保持する場合は,最大で4ルート分を保持します(1024÷256装置=4ルート)。

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