解説書 Vol.1
パケット中継方式によってフロー検出可能なパケットが異なります。パケット中継方式との対応を,次の「表16-15 パケット中継方式との対応」に示します。
表16-15 パケット中継方式との対応
フロー検出 レイヤ2スイッチ中継 IPv6中継 受信側 送信側 受信側 送信側 MACヘッダ 送信元MACアドレス ○ ○ ○ ○※1 宛先MACアドレス ○ ○ ○ ○※1 イーサネットタイプ ○ ○ ○ − Tag-VLANヘッダ ユーザ優先度 ○ ○※2 ○ ○※3 VLAN ID ○ ○ ○ ○※4 IPヘッダ※5 ○ ○ ○ ○ レイヤ4ヘッダ(TCP/UDPなど)※5 ○ ○ ○※6※7 ○※6※7 (凡例) ○:サポート −:未サポート
- 注※1
- 特定のMACアドレスのフロー検出は未サポートです。すべてのMACアドレスをフロー検出すること(コンフィグレーションコマンドflow filterでのMACアドレスにanyと指定)ができます。
- 注※2
- レイヤ2スイッチ中継で,送信側でのユーザ優先度で検出を指定したときは,次のようになります。
- 受信側でVLAN-Tag無しフレームを受信した場合
受信側でユーザ優先度の書き換えを実施しなかった場合は,ユーザ優先度0で検出します。
受信側でユーザ優先度の書き換えを実施した場合は,受信側で書き換えたユーザ優先度で検出します。
- 受信側でVLAN-Tag付きフレームを受信した場合
受信側でユーザ優先度の書き換えを実施しなかった場合は,受信時のユーザ優先度で検出します。
受信側でユーザ優先度の書き換えを実施した場合は,受信側で書き換えたユーザ優先度で検出します。
- 注※3
- IPv4中継で,送信側でユーザ優先度のフロー検出を指定したときは,次のようになります。
- 受信側でユーザ優先度の書き換えを実施しなかった場合は,ユーザ優先度0で検出します。
- 受信側でユーザ優先度の書き換えを実施した場合は,受信側で書き換えたユーザ優先度で検出します。
- 注※4
- インタフェース名指定で,Tag-VLAN連携回線の場合,VLAN IDでフロー検出可能です。この場合,VLAN IDをフロー検出条件として指定する必要はありません。Tag-VLAN連携回線以外のインタフェースおよび物理ポートでは,未サポートです。
- 注※5
- Tag-VLANヘッダが2個までの場合です。3個以上の場合は未サポートです。
- 注※6
- 2番目以降のフラグメントパケットを4層(TCP,UDP,ICMP,IGMP)のフロー検出条件にてフィルタリングを実施した場合,2番目以降のフラグメントパケットはレイヤ4ヘッダがパケット内にないため,同じフロー検出条件で検出できません。フラグメントパケットを含めたフィルタリングを実施する場合は,フロー検出条件に3層ヘッダ条件を指定するようにしてください。
- 注※7
- 暗号ペイロードオプションまたは認証オプションが付加されているパケットは未サポートです。また,暗号ペイロードオプションまたは認証オプション以外の拡張ヘッダ付きパケットの場合は,本装置で「パケットのレイヤ4ヘッダが見える,見えない」でソフトウェア中継,ハードウェア中継が選択されます。詳細は,「16.6.5 フィルタリング使用時の注意事項」を参照してください。
Copyright (c)2005, 2011, ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.