解説書 Vol.1

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12.9.2 複数のプロトコルで同じ宛先の経路を学習する場合の注意事項

複数のプロトコルで同じ宛先の経路を学習すると,ネットワーク構成によってはルーティングループが発生することがあります。そのようなネットワーク構成では,経路のフィルタリングによってルーティングループが発生しないように注意してください。

次の図のネットワーク構成例では,10.0.0.0のネットワークはOSPFを使用し,10.1.0.0のネットワークではRIPを使用しています。

図12-54 ネットワーク構成例

[図データ]

ネットワーク10.2.0.0宛ての経路は次の3種類が生成されます。

  1. ルータCが広告するAS外経路(図の(a))
  2. OSPFからRIPにエキスポートした経路(図の(b),(c))
  3. RIPからOSPFにエキスポートした経路(図の(d),(e))

この例では本装置Bが(d)を選択し本装置Aが(c)を選択した場合,または本装置Aが(e)を選択し本装置Bが(b)を選択した場合にルーティングループ(ネクストホップがお互いのルータを向いている)が発生します。このようなケースでは本装置Aや本装置BがOSPFからRIPに広告した10.2.0.0宛ての経路をRIPからOSPFのAS外経路として学習しないようにフィルタリング(エキスポート・フィルタ)を設定する必要があります。

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