解説書 Vol.1

[目次][用語][索引][前へ][次へ]


11.11.4 DHCPサーバ機能使用時の注意事項

DHCPサーバ機能使用時の注意事項について説明します。

<この項の構成>
(1) 割り当て用IPアドレスの使用状況の確認
(2) 二重化RM切り替え後やサービス中の本装置再立ち上げ後の動作

(1) 割り当て用IPアドレスの使用状況の確認

本装置で接続できるクライアントの台数(IPアドレスプールの数)はAX7800Sの場合8,192台,AX5400Sの場合2,000台です。IPアドレスプールで空き状態となっている個数は,show ip dhcp server statisticsコマンドの実行結果「address pools」で確認できます。また,実際に割り当てられたIPアドレスは,show ip dhcp bindingコマンドで確認できます。各コマンドについては,マニュアル「運用コマンドレファレンス Vol.2」を参照してください。

(2) 二重化RM切り替え後やサービス中の本装置再立ち上げ後の動作

本装置のサービス(DHCPクライアントにアドレスを割り当てた状態)中にRM二重化切り替えや本装置がダウン(RM二重化構成時は二重障害)後に装置再立ち上げで復帰した場合,本装置上にある割り当て用IPアドレスのプールはすべて「空き状態」になります。しかし,その後本装置がIPアドレスを割り当てる際,事前に割り当てたIPアドレスに対してICMPエコー要求パケットを送出し,その応答パケットの有無によってすでに使用しているクライアントがいないかを確認し,IPアドレスの二重割り当てを防止します。同時に,以前IPアドレスを割り当てたクライアントに対しては同じIPアドレスを割り当てようとするため,二重化RM切り替えや本装置を再立ち上げした場合もクライアントの通信には影響を与えません。

また,ICMPエコー要求パケットの応答が返ってきた(ネットワーク上の端末がすでにそのIPアドレスを使っている)場合,show ip dhcp conflictコマンド(マニュアル「運用コマンドレファレンス Vol.2」を参照してください)の実行結果画面に矛盾アドレス検出として表示します。

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

Copyright (c)2005, 2011, ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.