解説書 Vol.1

[目次][用語][索引][前へ][次へ]


11.4.1 インターネットプロトコル(IP)

<この項の構成>
(1) IPパケットフォーマット
(2) IPパケットヘッダ有効性チェック
(3) IPオプションサポート仕様

(1) IPパケットフォーマット

本装置が送信するIPパケットのフォーマットおよび設定値はRFC791に従います。

本装置がサポートするIPオプションについては「(3) IPオプションサポート仕様」を参照してください。

(2) IPパケットヘッダ有効性チェック

IPパケット受信時にIPパケットのヘッダの有効性チェックを行います。IPパケットヘッダのチェック内容を次の表に示します。

表11-1 IPパケットヘッダのチェック内容

IPパケットヘッダフィールド チェック内容 チェックNG時
パケット廃棄
パケット廃棄時
ICMP送信
バージョン バージョン=4であること ×
ヘッダレングス ヘッダレングス≧5であること ×
TOS チェックしない
トータルレングス トータルレングス≧4×ヘッダレングスであること ×
パケット識別子 チェックしない
フラグ チェックしない
フラグメントオフセット チェックしない
TTL 自装置宛に受信したパケットのTTL:
チェックしない
フォワーディングするパケットのTTL:
TTL-1>0であること
プロトコル チェックしない
ヘッダチェックサム ヘッダチェックサムが正しいこと ×
送信元アドレス チェックしない
宛先アドレス 次の条件をすべて満たすこと
  1. クラスA,クラスB,クラスC,クラスD
  2. ネットワーク番号が127(内部ループバックアドレス)でないこと
  3. ネットワーク番号が0でないこと(ただし,0.0.0.0を除く)
×

(凡例) ○:行う ×:行わない −:該当しない

注※ ICMP Time Exceededメッセージを送信します。


(3) IPオプションサポート仕様

本装置がサポートするIPオプションを次の表に示します。

表11-2 IPオプションサポート仕様

IPオプション IPパケットの分類
本装置が発局の
パケット
本装置が着局の
パケット
本装置が中継する
パケット
End of Option List
No Operation
Loose Source Routing
Strict Source Routing ×
Record Route
Internet Timestamp ×

(凡例) ○:サポートする ×:サポートしない −:オプション処理なし


[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

Copyright (c)2005, 2011, ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.