解説書 Vol.1

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9.4.1 MACアドレスの学習

MLD snoopingが設定されたVLANでMLDメッセージを受信することによってマルチキャストMACアドレスをダイナミックに学習します。学習したマルチキャストMACアドレスはFDBに登録します。

<この項の構成>
(1) エントリの登録
(2) エントリの削除

(1) エントリの登録

MLDv1 ReportメッセージおよびMLDv2 Report(加入要求)メッセージを受信すると,メッセージに含まれるマルチキャストグループアドレスからマルチキャストMACアドレスを学習し,MLDv1/MLDv2 Reportメッセージを受信したポートにだけマルチキャストグループ宛のトラフィックを転送するエントリを作成します。IPv6マルチキャストデータの宛先MACアドレスはIPアドレスの下位32ビットをMACアドレスにコピーして生成します。

IPv6マルチキャストアドレスはマルチキャストグループを識別するグループIDフィールドが112ビット長のフォーマットと32ビット長のフォーマットの2種類が規定されています。グループIDフィールドが112ビット長のアドレスフォーマットを使用する場合は,IPv4マルチキャストアドレスと同様にMACアドレスの重複が発生します。IPv6マルチキャストアドレスとMACアドレスの対応を次の図に示します。

図9-4 IPv6マルチキャストアドレスとMACアドレスの対応

[図データ]

(2) エントリの削除

学習したマルチキャストMACアドレスは次のどれかの場合に,すべてのポートにグループメンバが存在しなくなった時点で削除されます。

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